Code for History

"Code for History"はIT技術を歴史学上の問題の解決に使うコミュニティです。強調したいのは、我々にとってIT技術は「手段」であって「目的」ではありません。「目的」は歴史学上の問題を解決する事であって、必要であればITでない手段も活用します。常に最優先なのは、問題を解決することです。

汎用指向の方からニッチな活動が評価されないのと同様に、ニッチなユースケースから汎用データが評価されないのも当たり前じゃね?と思う話

これは誰を責めるとかでもなく、こんなこともあった、という上で自分の感じてることを述べる枕とするだけなのだけど、

先日、某地域のMaplatを整備する議論をしていた際に、観光情報としてピンを立てたいのだけど、その場所に使える観光オープンデータがない、OSMでPOIをサーチしてもショボいし、でもない以上仕方ないので、Wikipediaoverpass API + Wikidata APIOSM検索した結果の表示で妥協するか、みたいな話をしたところ、その話をしていた相手の人に、一生懸命労力費やしているOSMをショボいデータ扱いされて悲しかった、という反応を受けたことがあって。
いや、その感覚が逆に全く分からないのだけど、かけた労力とか関係なく、ちゃんとそれ向けに使うことを想定してて作られていないユースケースで使えないと言われたからと言って、当たり前だと思いこそすれ、残念だと考えるのっておかしくない?
いかに偉大なプロジェクトでも、それで全てのユースケースが満たされるのだ、それで満たされる範囲で各ユースケースは我慢しなければいけないのだ、という発想の方が傲慢じゃない?

ぶっちゃけ、この手のサイトばかり作ってきた身としては、妥協案の「Wikipediaをoverpass API + Wikidata APIOSM検索」ですら不満しかないのよね。
別にマイナーな地物で、Wikipediaの分量がミニ読み物程度しかない地物なら割と必要十分なんだけど、観光アプリに興福寺のピンが立っていたとして、

ja.wikipedia.org

この分量を観光の出先で観光客が読む?
観光客向けに想定するコンテンツなら、やはり観光客がちょこっと知りたい範囲のことをコンパクトかつ必要十分に満たした専用データがまた別に必要だよね、と、本気で各ユースケースを考えていたら思うわけで。

なので、会津若松市水戸市のこういうオープンデータが貴重なわけです。

www.city.mito.lg.jp

data.data4citizen.jp

これらの街のこういったデータの存在が私の考えていたユースケースにベストマッチだったからこそ、感動して、他の町でも整備したいと思い、(まだ活用できる形で公開してないけど)会津若松のデータは英訳版も作ったり、「ぷらっと館林」で使ってる館林の観光データなんかは自分で一から作ったわけです。

s.maplat.jp

まあ、思ったより大変なので、結局他の町などには拡張できずに、他の町ではWikipediaOSM検索みたいな妥協案に走ってるわけだけど、本気でユースケース考えてたら専用のデータ作るのが当然だし、そして館林のデータ作るために、私は(全部活かしたかはともかく)10冊20冊レベルの本に目を通すくらいの労力を費やしてるわけで。
そのくらい労力かけてつくるものが本来のユースケース的にはベストマッチのところに、OSMのメインユースケースには必要十分とはいえ、町はむちゃくちゃ歩き回ったんだと思うし大変だったとは思うんだけど、本の一つも開いたわけではなく整備したデータを、観光コンテンツに使ってほしいし不十分だと言われたら悲しいとか、むしろこちらの方が、その程度のデータしか必要でないユースケースと思われてるのが悲しいというか、傲慢さを感じてしまうのですよ。

というか、汎用データの必要性はわかるしそこに労力が集中するのもわかるけど、みんなそれを万能に考えすぎ。
果てはOSMは自動運転にも使えるとか、どれだけ個別ユースケース舐めてんねん、という感覚しかない。
その業界に従事している身からすれば、OSM単独なら自動運転どころかナビゲーション用途にすら全く足りない代物でしかない*1
汎用で個別ユースケースの機微に気を払ってないデータが、注目されているオープンデータだという理念先行でそのまま無批判で社会システムの中心に検討されてくるようになると、たとえそれが検討レベルだとしても、なんか社会に不幸しか呼ばへん感覚がある。
それって、トップダウンボトムアップかが違うだけで、結局単に「選択と集中」になっとるだけやんけというか。

必要なのはもっと多様性やろと。
(後で書くように、別に自分の活動をもち上げたいために書くわけじゃないけど)私も奈良地蔵オープンデータとか館林石造物オープンデータとか、みんな最初はWikiなんちゃら系をプラットフォームにして整備してたけど、だんだん自分の考えてるユースケースと汎用データ仕様が合わなくなってきたので、独立して整備するように切り替えたんだけど、結局いろんな用途に本気で対応させてクリエイティビティを出そうと思ったら、譲れない部分で汎用から外れていくのは当たり前だと思う*2
特に大した要件のないユースケース古地図のオープンデータ化とか)は、今でも汎用Wikiなんちゃら系をプラットフォームにしてますしね。
多様性が重要だと思うから、汎用から外れることに躊躇しないし、逆にいうと自分が個別のユースケースしか考えてるのは十分に理解しているので、どんなに頑張っても、汎用のユースケースしか見えてない人に評価されないのは当たり前だと思うので、別に評価されないから辛いと思うこともないです*3
一生懸命頑張ったのだから評価されるべき、というのならば、私なんかCode for Historyの活動で、先日計算することが合ったのだけど、Maplatの開発活動だけでも3000時間以上費やしているので、普通に評価されてもいいはずなんだが、ユースケースがニッチ過ぎるので汎用指向の人に評価されなくても気にもならない。
同様に、汎用ユースケースで一生懸命整備されているデータでも、ニッチなユースケースの立場から見て、これ使えないなと判断するのは別に全く問題ないと思うし、そこで傷ついたとかって少し傲慢になってない?と個人的には思ったりするのです。

*1:ただし、OSM+αは全く否定しない、うちの製品でもOSMを一部材料に使うかという議論も出てき始めているし

*2:飽くまで個人的思考法ではですが

*3:私がたまに人と揉めてるのは、明らかにこちらの成果から実利を得ているのに、それを還元しない連中と揉めてるだけなので、別にそもそも他人からの評価がないと辛いということはないです。もちろん評価されると嬉しい、というか本当は辛いけど評価を要求できるような活動は自分はしてないというのはわかってるので別に評価されないからといって辛いと口にすることは基本ない。

<ここギコ復刻> 街頭募金に意味がないとは思えない

私、10年くらい前にここギコというサイトを運営していて、位置情報技術や社会問題、政治などについて取り上げていました。
そちらはサーバ落としてしまったことなどもあって、消えたままにしてしまっていました。

ですが、今日、Twitter上でこんな投稿を見て。

で、私のそのここギコでの過去記事をInternet Archiveで引いたうえで、こういう反応を返したのですが、

やっぱり、10年以上前で私も雑い議論だったところもあるかもしれないとはいえ、一度論じたことが消えちゃうのはもったいないので、いくつかピックアップして今後再投稿していきます。

今回は件のTwitterで引いた、街頭募金に関する内容。
元記事の投稿日時は、2009年03月02日01:14です。


募金箱を置いて街に出よう -Danas je lep dan.-

何だって,募金箱を抱えて声を張り上げるのか。人の目を惹きつけるようなパフォーマンスでじゃらじゃら金を稼いでいるというならともかく,さっきから,誰も金を入れてないじゃないか。時間の無駄だ。どこかでバイトして,その金を寄附しろ。そっちの方が絶対コストパフォーマンスが良い。

正直、私もそう思ってた時期もあるんですけど、こういうのって効率だけの問題だけでもないような気もします。

確かに、一人の募金ボランティアが得る金だけを見れば、その人らがバイトした方が実入りはいいんでしょうけど。
でも、最大の問題は、そういう形で金を作っても、社会問題がその社会問題に取り組んでいる人達の間で閉じてしまって、なんら社会に共有されないことじゃないでしょうか。
その意味では、確かに一人の額としてはバイトの方がいいとしても、バイトで一人が稼げる額なんざ高がしれているわけで、社会問題を社会で共有することによって相乗的に効果が得られることを考えると、必ずしも街頭募金に意味がないとはいえないと思います。
そういう情宣的な意味合いも含めて、コストと効果を考えるべきではないかと。

実際に誰もお金を入れてないじゃないか、という話もあるとは思いますが、街頭で寄付を見かけて社会問題の存在を知っても、寄付を求められても忙しいからと通り過ぎることもあるし、(寂しいことに)虚偽の寄付を隠れ蓑にした資金集めをする怪しい詐欺団体も少なからず存在するわけなので、街頭では募金せず、戻ってネットで調べたりして裏を取ってから募金するようなケースもあります(実際、私は)。
また、元ブログ主は「レジ横の募金箱は許す」と書かれているけど、そのレジ横募金だって、普段ならいちいち気にも留めないけど、街頭での募金を見かけた後でなら「あいつらダメだよなあ、こういう形で効率的にやれよ」と思いつつ募金する、ということもあるのではないでしょうか。
バイトの金も寄付の金も同じなのと同様、別にどこで寄付しようが、或いは他団体に寄付してさえ、社会問題に対しお金が渡るという点では同じです(詐欺団体でない限り)。
必ずしも、その場で寄付がないからと言って、情宣効果がないとは言えないのでしょうし、単にその場で得た寄付金だけではなく、そういう情宣効果も含めて効果と考えると、街頭募金に意味がないとは思いにくいです。

とはいえ、実際全然社会問題が通行人に伝わっておらず、箱を持って突っ立っているだけという感じのダメダメな募金もあるわけですが、それはその個人であったり団体のスキルやマネジメントの問題であって、必ずしも街頭募金が否定されるものではないと思います。
もちろん、なんにでもマネジメントがないよりある方がよいとは思うので、単に募金箱を持たせて後は個人の技量任せとかより、何らかのイベントで注目を集めたり、広告打ったりして効率的に情宣することで募金額も最大化する、といった施策もあってもよいでしょう。
が、「あってもよい」というのと「ないのが悪い」というのはまた違う話で、別に、何でも最大効率化されていなければいけない、悪だ、ということはないのではないでしょうか。
むしろ、それこそ効果は最大化されていたとしても、寄付なのに情宣費にやたら金使ってたりしたら、それはそれで批判する奴が沸くんじゃないの?とか思ったりもしますし。

情宣目的なら情宣目的で、人を一人張り付かせておくような高コストな方法でなく、ネットとか、違う効率的な手法を取ればいいんじゃないの?という話もあると思います。
でも、実際問題、まだ今ですら、ネットは万能ではないし、リーチするのはほんの一部の人達です。
今一番金持っている初老以上の世代は、大半がまともにネットを使いこなせないと考えていいでしょう。
そういう層にリーチできるのは、今でもやはり旧来どおりのアプローチです。
ネットを使える層に対してすら、基本今のネット利用は検索がベースになっている以上、そもそも関心を持っていない不特定多数を巻き込んで、社会問題に気づかせると言う形でのリーチはできないと考えていいと思います。
また、ネットは人や実際のものが介在しないと言うのも大きいです。
私自身、阪神大震災の時に募金のために街頭に立った経験(募金じゃなかったっけ?単にビラ撒きだったかも)もあるけれど、いろいろ問題を訴えていると、中高年のおっちゃんおばちゃんなんかはいろいろ話しかけてきて、生の情報を得ようとコミュニケーションしてきます。
興味を持ってもらったその場で、生で情報を相手の望む形で交換できるのは大きいです。
ネット上で一方通行の情報を配信するのは、多くに単一の情報を伝えるのには向いているけど、こういうのには向いてません。
うちの息子なんかには、街角で募金しているのを見かけたりすると、それをきっかけにその社会問題を息子に説明して、息子に納得させておやつやおもちゃのお釣りなんかを寄付させたりさせることもあるけれど、こういうのも実際の自分のお金を自分のその手で募金させ、募金の人からお礼を言ってもらったりするからこそ社会勉強になるのであって、実際に同じお金が動いたとしても、ネット上のクリックでは何も学べないと思います。

それと、最初に立ち戻りますが、寄付に立つ代わりにバイト等の労働で得るお金を社会問題に、という話は、別の問題もあるように思います。
寄付は、(たとえそれがどれほど崇高な目的であろうとも)通常に社会が回っている中で、個々人が善意で生じる余剰金を提供するからこそ意味があるのであって、いかにお金が必要だからと言って、通常の社会生活のサイクルの中に食い込んでくるのが健全だとは思えません。
「社会問題解決に必要なお金を得るために、労働する」といったところで、企業がそれを聞いて「ほう、それは感心、特別な働き口を作ってあげよう」と言ってくれるわけではなし、労働市場に供給される「働き口」は同じである以上、「社会問題解決に必要なお金を得るために、労働する」ことを誰かがした場合は、それは本当に生きていくために労働が必要な人の働き口を、その分奪ってしまうことになると思うのです。
なので、「寄付に立つ代わりに労働してお金を得る」的な考え方は、一面では危険なのではないでしょうか。

上記のようないろいろな視点から、私は街頭募金に意味がないとは、必ずしも思えません。

Strolyに将来がない根源的な理由

以前から私は、2018年8月の財務状況とそれまでの投資状況から、2020年秋にStrolyに財政危機が来るのではないかと予測していて、そしたら案の定2020年10月に追加投資3000万円を得ていたので、するとまあ数ヶ月は延命できるので、次の危機は2021年初頭1月~3月あたりと予測していたのですが、またまた案の定、この時期に投資獲得を見据えた動きを始めてきたようです。
これに乗って、私を追い出した後8年以上まともなイノベーションを起こせていない会社にまた延命に削るだけの金をつぎこむ愚かな投資元があるのかどうかは知りませんが、彼ら、前身のATR-Promotionの一事業部だった時代*1から、本業だけでは完全に赤字のところを行政の補助金などに取り入って、それもつぎ込んだうえでギリギリの年間10万円黒字などの体裁を整えるのだけは異常にうまかったですから、泣きつく先が行政の税金から投資家の投資マネーに変わっただけで、まあそういうのはお手の物なのでしょう。
これでまた億単位の投資が得られれば、1年/億円で延命だけしてズルズルいくんでしょうね...調査能力に劣っていてまともな投資先を見抜けなかったのが自業自得とはいえ、投資を削られる投資元はたまったもんじゃないと思いますが。

でもまあ、いくら延命したところで、Strolyの商売には100%先がないんですよね。
もちろん、彼らが追加で投資を受けて、その投資で起死回生の全く新しい分野で何かを開発して、事業転換に活路を見出すならば、成功の可能性はあります。
が、彼らが既存技術の上にビジネスを構築することに固執した場合、100%先はない。
その理由が、Strolyの共同CEOの高橋真知さんにインタビューをしたGoogleのTim Romeroさんと、私が彼のブログの上でコメントを交わしたやり取り如実に出ています。

Tim Romero Hi Kohei,

Thanks for listening.

I don’t understand the technology well enough to judge how difficult or novel the approach is. However, there do not seem to be other companies in the market with similar technology, so probably either their patent protection is strong or this is a very hard problem. Good luck with your own project. The more people in the market innovating and creating new things, the better.

Tim

Kohei Otsuka Hi Tim,

However, there do not seem to be other companies in the market with similar technology, so perhaps either their patent protection is strong or this is a A very hard problem.

Or maybe Stroly and I just think it’s worthwhile, but it’s actually just not very worthwhile technology. LOL

Since Maplat is my technology, and more than half of Stroly’s patents are my inventions, I’m practically the only person in the world who is innovating around this technology, so maybe it’s not really a problem for anyone.

Kohei

日本語訳:

ティム ロメロ こんにちは恒平さん、

読んでくれてありがとう。

私は技術の難しさや取り組みの新しさを十分に理解できるほどには、技術をよく理解してはいません。しかしながら、市場で同様の技術を扱う他社がないことから、多分、彼らの特許が十分に彼らを守っているか、あるいはとても難しい技術なのだろうと思います。あなたのプロジェクトの幸運を祈ります。多くの人が市場でのイノベーションや新規開発に取り組めば、状況はよりよくなりますから。

ティム

大塚恒平 こんにちはティムさん、

しかしながら、市場で同様の技術を扱う他社がないことから、多分、彼らの特許が十分に彼らを守っているか、あるいはとても難しい技術なのだろうと思います。

もしくは、Strolyと私はこう言った技術を価値があると思い込んでいますが、しかし実際には単に価値のない技術だったという可能性もありますね。(笑)

Maplatは私の発明ですし、大半のStrolyの特許もまた私の発明なので、実質、全世界で私だけがこういった技術についてイノベーションをおこしている人間になります。なので、実際問題他の人にとっては価値のない、たいした問題ではないのでしょう。

恒平

いや、実際、古地図を歪ませずに扱う技術が世の中に実質StrolyとMaplatしか存在しない*2のは、論理的に考えて以下の2点しか考えられないでしょう。

  • Strolyや私のMaplatの特許が強力すぎて、他社が参入する隙がないため独占できている
  • 単に価値がない技術だからだれも参入しない

まず後者の場合、もしこれが真だとすると、StrolyやMaplatには普遍的な価値は何もないという結論になってしまいますが、別にこういう結論でも私は全く困らないんですね。
他者にとっては価値のないことでも、私にとっては面白くて価値があることを、個人のお小遣いと余暇の範囲で、勝手に追及しているだけの話ですから。
もちろん、その趣味が実は価値があって、将来的に大きなお金に繋がった、という方向性になった方が嬉しいのは嬉しいですけど、一生趣味で終わったとしても個人的には一向に困らない。
それに引き換え、Strolyにとっては、この結論は地獄です。
既に5億円の投資を受けてそのリターンも要求され、20人からの従業員を今後も雇用を保証する必要があり、なにより創業者自身がなけなしの私財を投入してしまっている。
それだけ賭けた事業分野が、社会的には何の価値もないという結論だと、これ悲惨ですよね。

前者の場合、StrolyやMaplatには本当に価値があることになりますが、ここで注目すべきなのは、Strolyの今の事業の礎になっている特許の大半*3も、Maplatの特許も、ともに発明者は私だということです。
つまり、仮説に従えば世の中的に価値のある、でも他社が参入できない強力な特許の発案者は、事実としてこの分野では全世界70億人を相手取っても私1人しかいないという状況になります。
その前提で、既に性能の面ではStrolyはMaplatに大きく差をつけられているわけですが、全世界70億人を相手にしても私しか発明者がいない分野で、どうやってStrolyの現社員はせいぜい20人しかいない状況で、今後技術的に挽回することが見込めるでしょうか?

もちろん、ビジネスは技術+ビジネスモデルなので、技術的には陳腐化していても、ビジネスモデルがしっかりしていれば生き残ることはできます。
しかしながら、Strolyはベンチャーであって、潤沢な資金が背景にあるわけではありません。
ビジネスモデルは技術と違い、特許などで守られる範囲がとても限られていますから、うおっ、これむちゃくちゃ儲かる?と思うようなビジネスモデルが明らかになれば、必ず他社が参入してきます。
ある程度大きな会社同士でしたら、お互いに適度に資金を投じて適度に殴り合って、お互いに適度なシェアを取り合って痛み分ければOKですが、Strolyは大会社から見れば吹けば飛ぶようなベンチャーですから、いいビジネスモデルがある、参入しようと思われたら一瞬でつぶされます。
そんな時に、いいビジネスモデルを構築しても他社に、特に大手に参入させない、あるいは大手が対抗参入するよりも既存ベンチャーを買収しよう、と思わせるような条件は以下の2つくらいしかありません。

  • 特許などに守られた絶対に真似のできない高性能の技術で参入を防ぐ
  • 技術そのものは陳腐化していても、圧倒的な先行データ収集量など先行者利益で追随させない

前者については、既にStrolyよりはるかに高性能なMaplat技術が、しかもオープンソースで存在することで、Strolyのビジネスモデルに価値を感じた他社はどこでも、より高性能の技術基盤をベースにして真似できる状況が存在します。
もちろん、StrolyにMaplatより優れている部分が全くないかというとそうでもなく、再度MaplatとStrolyの比較pdfを参照しても、誰でも簡便に使えるWebエディタなど、Strolyが優れている部分も存在はしますが、しかしそういったStrolyのMaplatにない売りの部分は、全部「労働集約すれば解決できる」類の優位で、5億円の投資を受けて20人のフルタイム従業員がいる技術と、年間100万円程度のお小遣いで1人が余暇で開発している技術の間で、こちらにしかない優位と誇っても仕方のないレベルの優位しか、本当にStrolyにはありません*4
彼らの優位は、Strolyと同レベル以上の投資があれば、3ヶ月で解消できるレベルの優位でしかないのに対し、逆にMaplatのStrolyに対する優位は、きちんと特許で守られていたり、あるいはこの分野で実質的イノベーションを行っているのが私一人という、確固とした裏打ちがされています。
もしStrolyのビジネスモデルに価値があって儲かることが証明されたとしても、Strolyの陳腐化した特許が彼らのビジネスを守ることも買収を誘発することもありませんから、大手資本がStrolyを買収するよりはるかに安上がりかつ高性能なMaplatを使って次々参入し、資金力で劣るStrolyは打ち負かされて日の目を見ることはないでしょう。

後者の圧倒的先行者利益についても、とてもお粗末なものでしかありません。
Strolyの検索トップページを見てください。
そこには、最近追加、更新された地図が新しい順にページネートされて並んでいますが、1ページあたり24枚の地図が並んでいます。
すなわち1ページ目の最後の地図は、最近Strolyで更新された24番目に新しい地図ということになりますが、2021年1月31日現在、この24番目に新しい地図の更新日は11日前です。
これはつまり、Strolyを使ってユーザが地図を編集して公開している量が、1日当たり2.2地図程度しかないということになります。
非公開の地図などもあるでしょうから極論かもしれませんが、とはいえ、公開では1日2地図しか編集されていなくても、非公開併せれば1日1000枚更新されているんだ!ということにはまあならないと思いますので、オーダー的にはその程度のものでしかないのでしょう。
あるいは別の視点で、日本第二の都市である「横浜」を使って検索してみると、もちろん関連度の高いものから優先表示されますが、目視で判断して横浜と関係ありそうな地図はたったの15枚しかありません。
日本第2の都市で、検索結果1ページ分すらないのは驚きです。
これで、後発業者が、「Strolyは既に大量のデータを持っているから、参入しても勝ち目がないからあきらめよう」あるいは「大量のデータを入手するために、買収しよう」などと思うでしょうか?

技術が陳腐化して既に特許に守られていない点でも、先行者利益がほとんど皆無である点においても、Strolyはまずビジネスモデルが成功するかどうかわかりませんし、そして仮にビジネスモデルが成功しても、大手資本の追撃参入に対して防御手段が全くないという点で、成功する要素はゼロです。
もちろん、企業は大きく成功することだけが最終ゴールとは限りませんので、陳腐化した技術しかないなりに、大きく成長しもしない代わりに潰れもしない、なんとか従業員の雇用を守っていけるだけの、ギリギリの限界企業として生き残る手も当然あります。
その中で、ATR-Promotionのころにやっていたように、また行政の補助金をもらいながらなんとか黒字を維持するという選択肢もあるでしょう。
が、引き続き投資を受けるというのは、倫理や道義に反するように私は思います。
投資を受けるということは、もちろん保証はできないながら、爆発的な成功や大きな買収で企業価値を高めてExitを目指す方向を投資家に約束するというのが筋でしょうから、最初から成功や買収されるために自社ビジネスを防衛する手段が破綻している状況で、さらなる投資を募るというのは、法的にはよくわからないですが、倫理的道義的には限りなく詐欺に近いやり口ではないかなと思います。

若干手前味噌になりますが、Strolyがそれでも成功を目指したいならば、取り得る方策は既に技術的に陳腐化したStroly技術を技術のエンジンとして使うことを止め、より高性能のMaplat技術をエンジンとして作り直すことです。
これであれば、Strolyのビジネスモデルを他社が真似をしようとしても、陳腐化した自社技術にこだわっていれば、より優秀な技術が外にオープンソースであるのだから、大した先行者利益もないし買収するよりはMaplatを使って対抗ビジネスを作ろう、という形になりますが、同じ最新鋭のMaplatを利用しているのならば、別途ビジネスを構築しようとしても使う技術精度は同じだし、多少とはいえ先行者利益はあるのだから、自社構築するより買収しよう、という力学が働くことも十分にあり得ます。
多分これ以外に、Strolyが大きな成功を目指しうる選択肢はないと思いますが(あるいはこれまでの技術を捨てて全く新しい分野に新規参入するか)、この提案については、私はStrolyを解雇される際の道義にあわない理不尽なやり方に抗議する意味で基本的には反Strolyの立場を貫いていますが、一方で並行して、そちらが手を繋ぐ意思があるのであればこちらも結ぶ手を出しますよと、2年以上前からStroly経営陣には何度も提案しています。
それを無視して、一方的に私に対して敵対的対応を行っているのはStroly経営陣側ですので、その点は皆さんに知っておいて欲しいと思います。

余談ですが、Stroly社員の中には、私がStrolyに(Stroly側が解雇時の非道を反省し、敵対対応を止めない限りは)反目しているものですから、私をStrolyの敵と考え、それこそStrolyが潰れでもすれば私のせい、と思ってる人もいるとは思いますが、ところがどっこい、過去だけでなく、今に至るまで、私ほどStrolyを実際に救ってきたし、この先も救おうとしている人はいないのですよ。
元々単方向の座標変換しかできなかったStrolyを、双方向変換や方角縮尺、疑似連続/1対1写像の概念を定義して、まともな事業ができる技術を整備したのも私ですし、また、2012年初頭のStrolyの当時の親会社が赤字で経営危機に陥った時に、そんなに経営が大変ならば、事業を守るために私が外に出て人件費圧縮に協力してもいいですよ、と自ら提案したのも私です。
ただその際、自ら辞める条件として、古地図を扱う技術自体は一生かけて取り組みたいと思っていたものですから、社外に出ても一緒に開発を続けられることが条件、Strolyの外には出ますが私の発明であるStrolyの技術開発については引き続き一緒にできることを条件として辞める提案をした(もちろん、条件を飲まないのならばやめる意思はなかった)のですが、それを反故にして、辞めると言ったんだから辞めろ、でも外部の人間に技術に関わらせるなどあり得ないとして一方的に解雇したのがStroly社で、その非道がしこりになっていまだに私とStrolyの反目状態が続いています。
が、いずれにしても、Strolyの経営が悲惨だった時に、友好的か敵対的かは別として私をはじめ何人かが外に出たことで人件費が圧縮され、一時的にStrolyの経営は改善したはずなのですから、私はStroly社員に感謝されこそすれ、敵だとみられる筋合いなど本当はないはずなのですよ。
もちろん、その後私はMaplatを作り、対抗技術、ソリューションを持ったことで単に理不尽への感情的反感だけではなく、事業的?にもStrolyと敵対していく形になりますが、それは一生をかけて開発するつもりだった技術を理不尽に奪われた側からすれば当然の行為ですし、それを作ったことをStrolyへの敵対行為だと言われても知らんがなとしか言いようがないですし、というかそもそも、Maplatの元になっている原理は、私のStroly社在籍期間中に、改善パワーアップするStroly 2.0としていずれ開発しましょう、ということで社内でも内定をもらっていた原理なのですよ。
もちろん、原理の方向性は決まっていたものの詳細や実行方法は決まっていなかったので特許などは出していなかったし、そのおかげでStrolyを解雇されても社外で形にできたわけですが、その意味では、Stroly経営陣がまともに筋の通った経営さえ行って、人を怒らせるような人事、技術戦略経営をしなければ、MaplatはStrolyの対抗技術、脅威になるどころか、パワーアップしたStrolyになっていて、Strolyのビジネスモデルを守る盾になっていたはずだった技術なわけですよ。
そのチャンスをみすみす逃したStroly経営陣の愚かさは、特筆されるべきだと思います。
また今も、技術が陳腐化してビジネスモデルを守る盾がないStrolyに対し、一方では反目しつつも、もう一方で、そちらが手を結ぼうとするのならこちらも手を出しますよ、という逃げ道も同時にずっと提案しているのが私の方であり、それを面子なのか何なのか知りませんが、一方的に無視しているのがStroly経営陣側なわけですよ。
いったい、Stroly経営陣と私と、過去から今に至るまで、どちらがStrolyの雇用を守り、またStrolyへの投資家の利益を守ろうと考えているんですかね?
面子だの体裁だのにこだわって、今のところ世界唯一のこの分野でイノベーションを起こせる人材を怒らせて手放し、わざわざ脅威を育てて経営を脅かし、その一方で大人としての落としどころも並行して示しているのにそれも無視し続けるという、Strolyの雇用や投資家の利益を守る意味では間違った選択をし続けているのはどちらなんですかね?

*1:ここに書いているとおり、正確には、私はStroly社に在籍したことは一度もなく、Stroly社の前に同事業を運営していたATR-Promotionに在籍していました。が、いちいちStroly社の前身であったATR-Promotion社は...などと書くのは煩雑ですので、特に両者を分けて書く必要がある場合を除き、以下の文章は基本ATR-Promotion社時代について書く場合でも、Stroly社として書きます。

*2:実は、他にもあるのはあるのですが、かつそれらの技術は精査するともしかしてStrolyやMaplatの特許を侵害している可能性もあるのですが、私は特に問題にせず、むしろ反Strolyの戦列に加わってもらったりしています。私が興味あるのはStrolyを抑え込むことだけで、特許もそのための手段として取ったのであり、権利を振りかざして周りを従わせるためではないので。

*3:Strolyの原特許と、私の拡張特許はともに1件ずつなので、単に特許の件数では大半を名乗るのは問題がありますが、Strolyの原特許は単に順方向の座標変換を定義しただけのものに対し、私の拡張特許は逆方向変換、縮尺や方角の概念の導入、連続変換や1対1変換が成立しているように見せかけるパッチ的技術など広い範囲を網羅していますので、カバーしている範囲的にStrolyの事業が今のように成立できる礎となる特許はほぼ私の特許と言って間違いはありません。なお、余談ながら、Maplatの特許は、1特許でStrolyの原特許、拡張特許にあたる範囲を全て網羅し、より簡便な方法でより高い性能を出せる手法の特許になります。さらに余談ですが、Strolyの原特許は連名での発明者になっていますが、そのうち現共同CEO以外のもう1名も今はStrolyを辞め、反Stroly側の立場に立っています。

*4:その他にも、最近ショボいながらイノベーション?らしきものを起こしたStroly LABも、StrolyだけにあってMaplatにはない機能です。よくStrolyが宣伝文句で謳っている、利用者の利用傾向分析なども、MaplatにないStrolyの売りの一つでしょう。しかし、それらも本文中に書いたのと同様、十分な資金があれば3ヶ月で優位が崩れるレベルでしかありません。Stroly LABなどは、確かに実装ではマンパワーが必要なため先行されていますが、元々のアイデアは、私が2012年には発案し、2017年にはブログ記事にまとめていたアイデアときわめて類似しています。この点でも、この分野でのイノベーションは私にしか起こせない(普遍的価値の有無は別として)、ということの、逆に証拠になっていたりします。利用者の利用傾向分析などは技術だけでなく、内部社員のコンサル力量なども影響しますが、そういったコンサルのマンパワーこそ投資が効いてくる部分で、潤沢な投資があれば、優秀なコンサル要員などNRIだのアクセンチュアクラスには優秀な人がたくさんいます。顧客への戦略的分析レポートを提供する人材を年収380万~550万円程度で揃えている会社に、まともな先行者利益があるほどのノウハウ蓄積があるとは思えません。

保守を自認する方こそ率先して、covid-19の特別定額給付金は全て寄付に回して欲しい

時期逃してもう半月前の話題ですが、covid-19での1人10万円の特別定額給付金が7月の上旬、8日にようやく私の口座にも家族分振り込まれました。

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相模原特別定額給付金振り込み

それを受け、家族には家族の分を渡して、自分の分は全部あしなが育英会への寄付に突っ込みました。

www.ashinaga.org

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あしなが育英会への寄付

あしなが育英会を選んだ理由は、こういう社会全体が危機に陥っているときに真っ先に影響を受けるのは「貯金」や「頼れる家族」といった「社会的溜め」がない人たちなので、それかつ子供でもある遺児学生を支援しようと考えたのと、まさに当のあしなが育英会が、そういった子供たちの支援を迅速に、国の定額給付などよりよっぽど早く打ち出したからです。

www.ashinaga.org

さて、寄付したよ!とわざわざ書いたのは、いい人でしょ褒めてとかいうためではないです。 そうではなく、これからこの記事で他の人にも寄付を呼びかけるので、ちゃんと呼びかける以上いの一番で自分はやってますよ、というのを示すためです。 呼びかけます。 「今回の定額給付金、特に日々の生活に困ってない人は、国内への寄付に回しませんか?」 明確にcovid-19後収入が減ったなどで(あるいは減ってなくても、もともと苦しいなどで)、家賃の支払いだの日々の生活費だのに回さざるを得ない人はそうすべきだし、元々そうするための給付金なわけだけど、特に生活に困ってなく、給付金?パソコンでも買い換えるか?趣味に回すか?とかが利用用途の人は、この際寄付に回してみませんか?

もともと定額給付金は個人に付された権利なので、どう使おうが個人の勝手だし、ましてや地方自治体など団体単位で定額給付金を寄付しろ、などとほぼ強制の吸い上げに「寄付」という言葉が使われた経緯などを考えると、リベラルとしては定額給付金の寄付は言い出しにくいんだけど、それでもこの給付金が決まった経緯を考えると、そうあって欲しいと思うのです。 特に、普段リベラルではなく保守としての立場を標榜している人は(理由は後述)。

本来、危機に当たって、社会から支援を行うならば、本来は「一律に同額支援する」よりは、「困っていない人には支援しない、その分困っていない人に倍額支援する」方が理想的ですよねーーそれが技術的に可能であるならば。 が、実際のところ、社会の仕組みって、何かがあったからといって適切な線引きを、コストも時間もかけずに簡単にできるような形にはなっていない。 たとえば給付先を絞るなどして何かのコストを減らすのに、その給付先を絞る条件などを一人一人調査してフィルタかける事務処理にかかる金銭的、人的、時間的コストが、そのことで減らせるコスト以上にかかりかねないのがこの社会の実態です。 なので、その中でも特に時間的コストを重視して、とにかく今は明日にでも少し入金があれば首吊らなくて済む人も一人でも増やせる状況なのだから、とにかくスピード重視で万人に今すぐ政府支援を、というのが、与党の言っていた制限付き給付に反対して、一律給付を要求してきた野党やリベラルの主張の根拠*1。 あと別の視点として、影響度の深刻度の差はあれ、この国(この世界!)に住む市民全員が巻き込まれている災害に対し、安易に支援する、支援しないの線引きをすると、困ってないのに単に手続き上の分類で支援対象になった人、むちゃくちゃ困ってるのに線引きの外になった人などが出てきて*2、民衆の間に分断が発生してしまいます。 その辺のことを考慮して、私も含めた野党やリベラルは、条件なしの一律給付を主張してきましたし、結果採用された政策も条件なし一律給付となりました*3

という経緯ではあるものの、他のリベラル勢はわかりませんが少なくとも私は、(そんな手段はないのでリアリズムに徹すれば条件なし一律給付にせざるを得ないものの)誰もが納得して、かつ金も時間も人的にもコストがほとんどかからない形で困ってない人と困窮者の線引きができる手段があるならば、本来は「一律に同額を配る」よりも「困ってない人には配らない、困っている人には多い額を配る」形であるべきだと思っています。 なので、今現在できる救われるべき人を素早く漏れなく救うための施策の副作用?として、別に困っていない人にまでお金が回っていますが、私は本来はこのお金は困窮している人に回るべきだと思うし、しかし本当に困窮しているかどうかは極論当人にしかわからないので、自分の判断で自分は困ってないと思えば寄付に回して欲しいです。 ただでさえ日本では寄付の文化が根付いてないと言われるので、この機に、別に自分で稼いだ金じゃない*4棚からぼた餅、なくても惜しくはないお金を寄付に回す練習をするところから始めて、寄付の文化が日本に根づけばいいなあと思っています。 自分で稼いだ金じゃなくても寄付に回せば、寄付先が認定NPOであれば証明書がもらえますから、ちゃんと税金還付には使えます。 ぜひこれまで寄付したことがない人も、この機に寄付の練習してみて欲しいと思います。

最後に、なぜ「保守」の人こそ寄付して欲しい...という書き方になったか。 日本には寄付の文化が根付いていない、と書きましたが、単に本などで読んだだけの出羽守になりますが、欧米ではノーブレス・オブリージュの考え方があり、困窮していない人は困窮している人を寄付などで支えるべきという考え方が、政治的な保守、リベラル関係なく存在していると聞きます*5。 政治的な立場を超えて、恵まれない人も救うべきという価値観は共有されている、その中で保守とリベラルの違いは、保守はそのような弱者救済は恵まれた個人の篤志に任せておけば良いと考えているのに対し、リベラルは社会がきちんと弱者をできるだけ大きく網を張って助けるベースラインを作るべきだと考えている点が違うだけのようです。 弱者救済を個人の篤志に任せると、結局その篤志に運良く出くわせることができた運の良い弱者だけが救われることになる、そうではなく、運の良い悪い関係なく、できるだけ広く均等に救われるように、社会そのものが安全装置を持っておくべきだ、というのがリベラルの考え方だと思います。 なので、リベラルだから国が弱者保護をすべきと主張しているから、本人は寄付などをしていないというのは全く違うし、逆に保守だから、国が弱者保護すべきでないと主張しているから、本人も弱者保護に興味がないというのも少し違うらしいと理解しています。

ところが、寄付文化の根付いていない日本では、弱者を救う制度を国に作るか作らないかという保守とリベラルの議論は、そのまま弱者を救うか見捨てるかという議論になってしまいます。

note.com

この記事でも、困窮している人を自己責任とする論者の割合は日本がとても高くて38%。 これ、いくらなんでも酷薄すぎないですか? 和の国、美しい国、支え合う絆の国、おもてなしの国はどこにいった? 保守を自称する方々、弱者を支える制度の創設にやたら反対するなら、せめてその代わりになる自分たちでの寄付くらい、バーンとやって欲しいと思います。 ましてや、2つ前の記事で言及したような、安倍政権が世論に押されて採択するまで、無条件支給を乞食だの共産主義だのと言ってたような自称保守の人たち、まさかその自らが言った乞食のように、もらった金をそのまま自分の好きなことに使ったりしてないですよね? 弱者を救うために寄付に回してるか、最低でも国庫に返上してますよね*6? 保守の方々、弱者を能動的に救わなくても経済が回れば弱者は救われるという論点でずっと来られたのでしょうが、covid-19で経済を回したくても回せない社会が現実となった今こそ、弱者は救うべきという基本理念は一致させた上で、国が広く基礎を固めるか、個人がバーン!とやることで国が出なくてもよくするか、というところで議論しませんか?

*1:実際には、無能な政府のせいで、スピード最優先で条件なしにしたにもかかわらず、支給までに3ヶ月以上かかってるような体たらくですが...条件なしでこれなのだから、条件付き施策にしていたら、いつまでかかったやら...。

*2:実際、与党の制限付き条件案が出ていた時も、この制限案だとほとんどの人が引っかからない、と批判されていました。

*3:その他にも、世帯にではなく個人に給付しろ、などいろいろな論点がありましたが、そういったところは押し込み切れず政府案の通り世帯配布になったりもしています。

*4:まあ、原資は我々の税金なので、社会の危機に応じて我々の元に戻ってきただけではあるのですが。

*5:もっとも、欧米でも日本のネトウヨのようなAlt-Rightの勢力も現れてきているので、そういう人たちがノーブレス・オブリージュの概念を持っているかはよく知りませんが。

*6:個人的には、弱者を支えることにお金が回る保証がないので、返上は愚策でもらって寄付に回すのが最善と思っています。が、国から給付金が出ることを乞食などと言っていた人たちなら、筋を通すなら返上が当然だと思います。

世界の先端地理技術開発者の間では普通にH3やS2が使われていた

先日、私と弊社の開発者1人と、弊社ではないのだけど、関連会社で世界有数の位置情報技術会社の研究者1人とでSlackしてたのだけど。 ちなみにその研究者は、前職も世界有数の位置情報会社*1だった人だ。

研:「うちの会社の位置情報データベースシステムは、インデクシングにH3タイルシステムを使ってんで」

へ?H3って、あのUberが開発した、全球を網羅できる六角タイルシステム?

eng.uber.com

qiita.com

マジか...2年ほど前に紹介された時、むちゃくちゃ面白いけど、タイルの並ぶ方向が東西南北に関係なくなるなど直観的に理解しにくく、使いどころが難しいなあと思いつつその後利用法を特に考えてこなかった仕組みだ...。

開:「クールやな。なんで他のインデクシングじゃなくてH3使ってんだ?」

研:「ようは知らん。でも、H3にはむちゃくちゃいろいろ利点があるからな」

開:「せやな」

研:「いろいろビジュアライズする際にも、H3の世界のどこでもほぼ同じタイルサイズというのが使い勝手ええんやろ」

開:「わかるわかる、おもろいな」

研:「せやけど、個人的にはS2タイルの方が好きやねん」

S2タイル?なんか聞いたような記憶はあるけど忘却の彼方や。ググってみるとこういうのが引きあたる。

s2geometry.io

これ?

研:「それやで」

うわ、これまた地上での表現がどうなるのかわかりづらいシステムやな。読んでみると、H3が全球をサッカーボールに投影するのと同様に、S2は正六面体に投影した結果をタイル分割しているっぽい。必然的にこれもタイル分割の境界は東西南北に関係なくなるだろうし、全くビジュアル的に想像つかんわ...。

研:「地上にエリア描いたら、それを内包するS2タイルで埋めてくれるサイトがあるから、それ使ってイメージしてみたらええで」

s2.sidewalklabs.com

研:「あと、S2をビジュアルグラフこみで説明してるこのブログも読んでみたらええわ」

blog.christianperone.com

すごいなあ...極東で頭が固まったおっさんが、イメージ想像しにくいからと平面地図ベースでのタイルシステムまでで思考停止している間に、世界では普通に全球タイルシステムに移行していたのか...。 旧世代には直観的に想像しにくいタイルでも、新世代の人たちは華麗に使いこなしていくのだなあ...。

H3なんかは、タイルの大きさの全世界ほぼ均一性なんかの利点もあるので、必ずしも全球表現できるシステムであることが選ばれた理由ではないとは思うけど、でもこの話題に上った2つが、全球を表現できない既存のWebメルカトルタイルではなく、全球タイルシステムだというのは象徴的に感じる。 Webメルカトルは画期的だ、この地球上で人の居住してない地域を無視すれば、ほぼ全域を共通のルールで処理できるシステムだ、という有用性はいささかも色褪せないのだけど、一方で人間の営為は人の住んでいる地域だけでなく、極域や宇宙など、Webメルカトルでは全く扱えない領域にまで足を延ばそうとしている。 そんなところを扱えないタイルシステムを思考停止して崇め奉っている間に、世界最先端ではちゃんと全球を扱えるタイルシステムが、作り上げられていただけでなくちゃんと利用されていたわけですね...。

私なんかも極域まで扱えるタイルシステムを、極域はUPS図法で地図描画してタイル化して、Maplatのあらゆる地図の縮尺と方角を局地で合わせこむ技術を使って緯度85度付近でWebメルカトル地図と極域地図をシームレスに切り替えて、全球をタイル表現するというのを考えてはいたのだけれど、しょせん2次元の発想の域を出ない代物、立体を立体として扱えるタイルシステムが確立しててましてや既に利活用されてるならば、もう開発する意味はなさそうやね...。

自分の時代遅れ度を思い知らされた出来事でした。

*1:これは私にとっても元弊社だ。私はただの技術営業だったので、世界有数の技術力からは程遠かったが。

氷河期世代なら、経済が回ったって人が死ぬことに気づいてて当たり前なんだけどな

toyokeizai.net

こんなん普通に考えたら当たり前の話で。 だって病気でも人は死ぬ、経済でも人は死ぬというけど、病気で死ぬのは生命の摂理、誰しも襲われれば逃れようがないけど*1、経済で死ぬのは人間の社会のルールであって、別に死なせないようにルールを作り替えることだってできるわけなんやから*2。 いや今のルールが絶対、今のルールで回せなければ人は死ぬんや、と思考停止してるのは完全にドグマに陥ってるだけであって、恒久的に変えるのがさすがに劇薬ならば一時的にでも「人が死なないように」変えられるのが社会でありルールなのであって。 その社会やルールをびた一文変えずに、変えようがない自然の摂理にガチンコでぶつかったって勝てるわけがないし、そちらで負けても変えなかった社会のほうで経済が勝てるならまだそれでもいいんだろうが、社会は経済だけで定義されるもんじゃなくて病気への恐怖含めたあらゆる人の営為で規定されるもんなんだから、病気に負けてりゃもうこれまでのルールで回ってた社会と同じではいられないし、そしたら経済だって回らなくなるのは当たり前の話だわな。

もう、いい加減に「経済回らないと人が死ぬ」みたいな雑な言説に振り回される社会はやめにしようや。 そういうこと言うやつら、本当に「人が死ぬことが問題だ」なんてこれっぽっちも思ってねえんだから。 原発事故以降、原発反対の言説が出てくるたびに「原発動かして経済回さないと人が死ぬぞ、経済回らなくて人が死ぬことがどれだけ悲惨かわからないだろう」と弱者を人質にとってドヤ顔する奴らいたけどさ。 そういうこと言う奴ら、それほど弱者が死ぬことに心を痛めてるんだから、今回のcovid-19で「経済回しても人が死ぬ、回さなくても人が死ぬ」状況になったとき、それじゃ人は生きていけないから政府が支援することにさぞかし積極的なのだろうと思ったら、本当に軒並み「政府支援するな」「乞食か」「共産主義*3」などと言って政府支援に反対してたよね。 私の顔見知りでも、名指しはしないけど、姫路のあいつとか、会津若松のあいつとか、「原発回さないと弱者ガー=>covid-19で弱者死ぬ?知ったことか」のコンボを見事に決めてくれてたけど。 ついでに言うと、「政府支援は共産主義だ」まで言っておきながら、世論の反発に折れて政府が支援を決めると、批判を引っ込めるところまでがセット。 なぜ「安倍政権は共産主義的な政策を採用するなー」と反発しない*4? はっきり本音言えばいいのにね、本当は弱者が死ぬことになんか一片の興味もありません、原発を動かしたり、極右政権を翼賛したりしたいだけです、って。

そら、今の社会が、昭和の恐慌の頃のように食うものも財も何もそもそも足りてないというような社会なら、そら経済回して成長させんとみんな飢えて悲惨になるだろうと思うけど。 でもそんなレベルの社会なら、みんな暴動起こして社会がもっとめちゃくちゃになってるわな。 別に暴動が起こるでもない、みんなが豊かなわけではないけど大抵の人には十分な物資が行きわたってる社会なら、経済が少し回らなくなったって、分配のルールを少し是正してやれば人死になんてなんぼでも減らせるよ。 そら経済が回ってたほうがええに越したことはないけど、「経済が回らないと暮らせない、経済が停滞するとたちまち人が死ぬ」ルールに今なってしまってるんなら、「経済が停滞してても人は死なないけど、経済が回ればみんな豊かになって嬉しい」ルールに、そろそろ切り替えたほうがいいんじゃないか? 「経済が回らないと人が死ぬぞー」とかなんとか言ってた連中が、covid-19によって本当に弱者のことを心配してたわけじゃないと化けの皮が剥がれたこの好機に、ルール変えられないとこの先ずっとこのままな気がする。

だいたい、私らと同じ氷河期世代なら、「経済が回らないと人が死ぬぞ」とか言ってる奴がいたって、そんなの嘘だとすぐ気づきそうなもんだけどな。 経済が回ってたって、社会の恣意で人は死ぬんだわ。 いかにも粉飾景気くさいとはいえ、戦後最長の景気拡大とか言われて新卒の採用も未曽有の売り手市場と言われてたこの数年間に、氷河期世代の社会に見捨てられてた奴ら、救われたか? 人手不足だ人手不足だ叫ぶなら、氷河期世代の連中採ればいいのに、社会がそういう恣意を持たなかったために、たいして救われてないだろ? 経済がいくら回ろうが、救われるべき人を救おうという恣意を社会を持たなければ、人は救われないし人は死ぬ*5。 それが一方であるなら、その逆に、救うべき人を救うという恣意を社会が持てば、(たとえばcovid-19の間だけとか)経済が少し停滞したって、人が死ににくい社会を作ることだってできる。 氷河期世代のみな、エセ保守政党を支えて粉飾景気拡大を翼賛してれば、いずれおこぼれに預かって救われるかもと思ってたかもしれんけど、さすがにcovid-19で頭打って、この後は下がるかよくて停滞になるで。 この先「経済が回ったから俺たちも救われた!」みたいなことは望めなくなって、ここで「経済が回らなくても死ななくても済む社会に変えろ」という方向に鞍替えしないと、本当に悲惨なことになると思う。 氷河期世代だけでなく、これから数年の新卒世代も、今なんとかしないと、中年~初老の辛酸をなめた氷河期世代と同じことが待ってるかもしれない。 なんとか滑り込みで売り手市場の就職を決められた若い社会人たち、別に君らも盤石なわけでもない...氷河期世代の直前のバブル世代も、全体的相対的に見れば勝ち組なんだろうけど、彼らだってバブル崩壊後にリストラにあってる人たちがいるのは見てきてる……リストラされなかった人たちはそりゃ勝ち組になったのかもしれないけど、リストラされた人たちは氷河期組と変わらないし、君らも一部そういう憂き目にあうかもしれない。 covid-19で「経済を回さないと人が死ぬ」なんて言ってる連中の底が見えた今こそ、「経済が停滞してても人は殺さない」社会への切り替えを皆で訴えないと、またひとつ悲惨な世代が生まれるで……何といってもこの国は歴史に学ばないからな、また同じ愚が繰り返されるで。

*1:まあ致死率100%じゃないので運が良ければ生還できるが。

*2:そのルールの変え方ってなんや、と言われたらその社会の置かれてる状況によって答えはは一つじゃなくていくつでもあるやろし、それはそれぞれの社会でコンセンサスを得て決めるべきもんなんだから俺がこれが答えだ、処方箋だ、といえる類のもんだとは思わない。その意味では、スウェーデンでは社会のコンセンサスとしてルールを変えずに病気にガチンコぶつかることを選択したんだろうから、それ自体が間違ってるとかそういう話ではなく。でも、その選択肢はうまくいかないことはやってみなくてもわかってたんじゃないか?というだけの話で。

*3:いや、そもそも資本主義で個人の資産を使って経済活動をすることに制限をするなら、それに対する補償をする方が資本主義として当たり前なんだけど。

*4:それどころか、政府が支援を決めたら「政府のくれたものだ、政府批判をするなら受け取るな」みたいなこと抜かしてるやつらまでいたり。逆だ逆、政府批判したから支援政策が採用されたんだろ?お前ら最初反対してたくせに何言ってんだ。

*5:もちろん、それを抜け出すための努力が、経済が回ってるほうが反映されやすくはなるのは間違いない。しかし、それを上回る恣意が作用すればそんなのは簡単に叩き落されるし、往々にして「一部のみが潤う仕組みを作る恣意」がうまく働きだしたことをもって「経済が回ってる」と評されることもよくある。

私が語らないと歴史に残らない「位置ゲー事件簿」その3: 歴史上初のマルチキャリア携帯電話位置情報広告を出した店舗さんは、今はもう閉店していた

何年越しで書いてるかわからない「私が語らないと歴史に残らない「位置ゲー事件簿」」シリーズです。 位置ゲーの記録があったおかげで警察にアリバイ証明できた位置ゲープレイヤーさんの話とか、史上初のケータイ国盗り合戦全国制覇者の栄光に輝いた人が、実は事務局舞台裏では、(サイトが位置詐称対策をしていなかったばっかりに)こんな早くクリアできるなんておかしい!不正プレイヤーだ!と危うくBANされかかってたとか、ネタはいろいろあるんですが、なかなかモチベーションがわかず...。

そんな中、ちょっと位置ゲーというよりは、「位置ゲーもやってた」私の旧サイトの思い出話ですが一つ書いてみたいと思います。

今もう世の中で当たり前になってる位置情報連動広告ですが、世界で最初に位置情報連動広告を出した主体、およびそこに広告を配信した顧客はどこかご存じでしょうか? 「世界初」の定義にもよると思いますが...単独キャリアでの実験レベルならばNTTドコモなどがモーバイルインフォサーチ実験あたりの一環として昔から研究していたように思いますし、商用サービスとして正式にローンチしたのは、AdLocalのシリウステクノロジーズが最初だと思います。 ここであえて私に都合の良いような条件前提をつけさせてもらうと、

  • 一社単独ではなく、マルチキャリアプラットフォームで
  • 広く一般に広告出稿者を募り
  • ユーザの現在位置に連動した広告を配信していた

という条件のもとであれば、私が世界で最初に位置情報連動広告を出した主体です*1。 また、たった2店舗しか出稿してくれませんでしたが、その2店舗(のうち早かった方)が世界で初めて位置情報連動広告に広告を出した顧客になります。

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2004年12月ごろ、2店舗お客さんがついていたころのサイトです。 そのうちチキンの店は当時の同僚が副業でやっていた店なので、純粋に知らない人が応募してきてくれたのは町田のネットカフェだけですし、このネットカフェが世界初の位置情報連動広告に広告を出した方になります。 配信ロジックとか、いろいろ試行錯誤していたのが見て取れますね...いかんせん顧客が少なすぎて試行錯誤しても、世界一番乗り以外のなんの成果も知見も残せなかったのですが。

なんと、広告出稿者募集はサイトで告知していただけでなく、新聞にも出稿者募集の告知を出すまでやっていました。 といっても広告枠ではなく、お悔やみとかと同様の個人告知欄での告知でしたし、当然それを見て参加してくれた顧客など皆無でしたが。

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2003年9月6日ごろのサイトトップページです。 新聞広告を見てきた方はこちら、と書かれているのでこの頃にはもう新聞告知を出していたことがわかります。

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2003年6月11日ごろのサイトトップページで、ここには新聞広告の話が載っていないことから、新聞広告を出したのは2003年6月-9月頃のこととわかります。 まあ個人のいい思い出...くらいに思っていたのですが、よく考えると世界初の出来事なので、新聞広告を出した日や文面なども特定したほうがいいんじゃね?という気がしてきています。 当時は大阪堺に住んでいたので、毎日新聞の大阪版のこの3ヶ月ほどの個人告知欄だと思うのですが、また大阪方面で図書館に行ったときにでも探してみようかと思ってます...国会図書館で地方版の新聞でも調べられるのかな?

さて、世界初で位置情報広告を出稿してくれた町田のネットカフェさんなのですが、最近この位置情報広告実験のことを思い出して初めて気付いたのですが、私4年前から相模原に住んでいて最寄り駅は町田駅なので、すぐ近くなんですね。 全然気づいていなかったけど、これは訪ねてみなきゃ!と思って調べてみると、なんと14年前(2006年)に閉店してしまっていたようです。

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閉店を告げるサイトトップページのアーカイブ

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閉店を惜しむ常連さんの声が残る掲示板のアーカイブ

私が町田界隈に来るよりも10年も前なので、ネット上で出会って参加してもらっただけで、物理的にはすれ違うこともなかったわけですが、もし残っていれば訪ねて思い出話とかしたかったなと思ったので、とても残念です。 そして、あなたの店は世界史に残る(いやニッチすぎて残らないが)世界初の店なのですよ、ということを伝えたかったですね。

住所的にはここの3階にあったようです...先日会社の帰りに少しだけ立ち寄って下から見上げてきました。

やはり少し寂しいですね...。

*1:商用という条件をつけると、私はビジネス化もしておらず、広く一般に参加店舗を募ったものの飽くまで実験という位置づけであり、広告配信も自分のサイトに対してしかしておらず、出稿者から広告料もとっていなかったので、やはりAdLocalが世界初となると思います。

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