Code for History

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Google Maps API有料化、ロケーション系Webサービスがドメスティック指向になる等の影響はあるかも

Google Maps API有料化の詳細発表、該当ユーザーは2012年初めに強制課金開始 -INTERNET Watch Watch

Google Maps API有料化とか大騒ぎなのですが - こちずふぁん

先の記事では、個々のプレーヤの立場で「選択肢は他にもあるのでは?」と書いたけど、マクロな視点では、各プレーヤが取捨選択をした結果、ロケーションサービスの傾向が国内向け指向、ドメスティック指向になるとかの影響はあるかも。
今まではとりあえずGoogle Mapsで作っておけば、全世界ほぼ同じ精度で使える地図が手に入った=国際化しておくか、が通用したけど、今後は

  • Google Maps並(或いは以上)の精度がどうしても必要、サービス範囲は国内限定でもいい:YOLP(Yahoo Open Local Platform)
  • サービス範囲は世界中でないと困る、精度の保証はなくていい:OSM(Open Street Map)
  • 精度も範囲も最高でないと困る…金は出す:Google Maps

的なトレードオフを考えなければならなくなるので、結果スタートアップはドメスティックサービスを目指す傾向が増えるかもしれない。


或いは、複数地図サービスの使い分けが進むのかもね。
日本国内ではYOLP、韓国ではDAUMとか?アメリカではMapQuest、中国では…???みたいに、或いは精度は低くとも世界中を網羅しているので全体図としてはOpenStreetMapやBing、北朝鮮みたいな商用サービスはどこも網羅してない地域はOpenStreetMap、それらを都度切り替えて使う、というふうに。
その辺考えると、昔MapSurferという複数地図を切り替えて使えるサービスを作って、全然流行らなかったのですぐに潰した事があるけど、時代が早すぎたのかな。


上のような傾向を考えると、返す返すも残念な事が一つ。
昔、日本の某地図会社が東アジアの某地図会社と相互地図融通契約を結んだ事があって、将来的には北米の地図提供会社、或いはその先に世界の地域地図会社とのそれを進めたい、というようなプランがあって。
私はその社の平社員だったので、別にその契約締結に関わったわけではなくむしろそんな契約が進んでいる事も知らなかったんだけど、なんか契約文書を交わす当日に何故か突然会議室に呼び出されて、同じく寝耳に水で呼び出された営業部の部長さんと何だろう?と言いつつ参加してみると、突然そんな大きな話を聞かされて、目の前で契約締結が進んで。
うおおおおおおすげえ話だーと興奮してたんだけど、その後一切何の音沙汰もなく、何も進まないまま数年が過ぎ。
漏れ聞くに、契約自体解消されたらしい。解消理由も聞いたような気がするけど忘れた。
なんか致し方ない理由だった気もするけど、しかしそれでも乗り越えて進んでいれば、こういう時の有力な対抗勢力に育っていたかもしれないだけに、今思い返しても残念過ぎる。

その時締結現場にいた某地図会社の役員さん、今は別の地図会社のサービス総責任者になっているはずなので、そっちで旗振って世界の地域地図サービス大同団結進めてくれたりしないかなあ。

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