Code for History

"Code for History"はIT技術を歴史学上の問題の解決に使うコミュニティです。強調したいのは、我々にとってIT技術は「手段」であって「目的」ではありません。「目的」は歴史学上の問題を解決する事であって、必要であればITでない手段も活用します。常に最優先なのは、問題を解決することです。

2019-01-01から1年間の記事一覧

緊急提言:行政だからこそ、プロプライエタリなStrolyではなくオープンなMaplatを使うべき

[注:本記事はほぼ同内容のQiita記事のシャドーです] 東京都が開催したスタートアップイベント、UPGRADE with TOKYOの情報が入ってきましたので、急遽その結果に対する提言を述べる記事を書くことにしました。 東京都副知事の宮坂さんのツイートによると、Ma…

Apple地図で小字が大大と地図面に表示されるのは仕様なのか?

約一年前に、Facebookに以下のような投稿したんだけど、 某超大手地図サービスにデータ解釈のバグ見つけた。 マニアックといえばマニアックだが、普通に普段使ってれば気付く範囲に出てくるバグ。 関係者にレポートしたのでいずれ直ると思うが、うちの会社も…

オープンデータの文脈で見た場合の、StrolyとMaplatの比較について

先日、OpenStreetMap界隈の人とオープンデータやMaplatについて議論したけど、オープンデータの文脈でMaplatについて強調しておきたい点は、Strolyはオープンデータを消費するだけのプラットフォームにしかならないのに対し、Maplatはオープンデータを新たに…

Stroly社社長の高橋真知さんに、Strolyの競合技術比較と特許に関する疑義について内容証明を送りました

最近このブログで取り上げている、Stroly社と私のMaplatの間での競合技術比較(Maplatが「線を線に変換する」新機能に対応しました。実証サンプルとして宇野バスのバス運行路線図Webアプリ作成。 - ちずぶらりHackers)や、Stroly社の特許に関する疑義(Stro…

MapBoxとZenrin提携が話題ですが、OpenStreetMap創設者Steve CoastのTomTom入りの方が世界的にはインパクト大と思う

前置き 私は某地図会社に勤めています。 その会社の中で、3年前の合流時よりこの会社はこういう方向に向かうべき、というアイデアを社内でことある毎に共有してきたのですが、個人レベルでおもしろいね、と言ってくれる人はいたものの、会社のアクションとし…

Maplat - Historical map viewer technology that guarantees nonlinear bijective conversion without distortion

This is html-based mirror of ICC2019 paper. Original paper is here: Maplat - Historical viewer technology that guarantees nonlinear bijective conversion without distortion from 恒平 大塚 www.slideshare.net and presentation slide is here: M…

ICC 2019 TokyoでMaplatの発表をしました

ただいま開催中の国際地図学会2019東京(ICC 2019 Tokyo)で、昨日(7月17日)Maplatの発表をしました。 www.icc2019.org Open Sourceカテゴリーの枠で発表したのですが、今日18日に古地図関係の枠がたくさんありました。 こちらで発表すればよかった...。 しか…

己の対向部分でStrolyのパフォーマンスを超えていないのにStrolyを舐めてかかる連中に腹がたつ

連日Strolyを貶める投稿(もちろん嘘や誹謗中傷ではなく、事実を示して、ですが)をブログで続けている私ですが、それは私が開発しているMaplatで、技術の分野で、Strolyを上回る技術を開発しているという実績を既に残しているからです。 Stroly社の技術マネ…

Stroly社の特許の価値を検証してみる

Maplatの基本原理の申請中特許ですが、無事公開されていました(特開2019-91147)。 6月半ばには公開されていたというのに、審査請求しないといけないのに弁理士さんちゃんとチェックしといてくれよ...週1回くらいはチェックする言うとったやんけ...と言うわ…

[特許共同出願者募集その1]Maplat、Strolyなどで用いられるGCP登録の機械学習自動化手法案

MaplatやStrolyで古地図を扱うには、GCP(Ground Control Point)と呼ばれる、古地図上の座標と正確な地理座標を対応づける対応点データを多数整備する必要があります。 この対応点数点の周りでベクトル計算をすることにより、座標変換計算をするのが古地図座…

Maplatが「線を線に変換する」新機能に対応しました。実証サンプルとして宇野バスのバス運行路線図Webアプリ作成。

私の開発している古地図絵地図アプリMaplatですが、Maplatリリース0.5.2以降、MaplatEditorリリース0.3.2以降で、「線を線に変換する」機能に対応しました。 どういうことかというと、これまでのMaplatは古地図と正確な地図の対応を、例えば交差点と交差点と…

祝ミリシタRebellion配信! MaplatのテーマカラーはRebellion Redです

スマホの音ゲー、アイドルマスター ミリオンライブ シアターデイズ(略称ミリシタ)が現在2周年キャンペーン中なんですが、その最中に通常楽曲として、ついに我那覇響の「Rebellion」が配信されました! www.nicovideo.jp www.nicovideo.jp この曲は私の大好…

[古地図こぼれ話3]毎日新聞ならまち暮らしでも取り上げられた京終天神社の歴史について

www.facebook.com 2021/7/18追加: Facebookがログインしてないと見られなくなっていたので mainichi.jp 作家の寮美千子先生の連載、毎日新聞のならまち暮らしで、奈良京終地域に鎮座する京終天神社(飛鳥神社)が話題に採り上げられました。 ja.wikipedia.or…

[古地図こぼれ話2]アニメ「宇宙よりも遠い場所」の舞台に見る館林の歴史

アニメ「宇宙よりも遠い場所」(略称;よりもい)をご存知でしょうか。 女子高生世代*1の女の子4人が、友情を育て成長しながら南極を目指し、そしてまた日常へ帰っていくという青春ロードムービーです。 その人間味あふれた、完成度の高い構成が評価されて、…

Maplat採用のambula mapアプリが京大散策地図に対応&アニメ「PEACE MAKER 鐵」とスタンプラリーコラボ

私開発の古地図アプリオープンソースライブラリMaplatを実際に採用してくれている、株式会社コギトさんのambula mapが、新しい地図に対応いたしました。 一つ目は、京大の散策地図への対応のプレスリリースです。 k-tai.watch.impress.co.jp 二つ目は、アニ…

[古地図こぼれ話1]重要文化財、奈良称名寺薬師如来像の来歴をつきとめたかもしれない話

近鉄奈良駅から北西にいったあたりに、称名寺というお寺があります。 ja.wikipedia.org 茶人として知られる村田珠光が出家していた寺としても知られる同寺ですが、かつて同寺の山門外西側に薬師堂があり、そこに薬師如来立像が納められていました。 今は国の…

自動運転では、Googleのスピード感だけでなく自動車会社のスピード感も考える必要がある

先の記事 blog.chizuburari.jp につけていただいたブクマコメントで、いくつか唸らせられたのにお答えしたいと思います。 ZENRINを廃した新Google Mapsは自動運転とは基本的に関係がない - ちずぶらりHackersプローブによって生成した地図の精度は低いかもし…

バズったので宣伝:古地図、絵地図で街歩きできるサイトを作れるオープンソース、Maplatをよろしくお願いいたします。

バズったので宣伝文化に則って、私の取り組んでいる古地図、絵地図で街歩きできるサイトを作れるオープンソース、Maplatを宣伝させてください。 え、バズって宣伝はTwitter文化でブログではそんなのない?知らんわそんなんこっちは認知あげるのに必死やねん…

ZENRINを廃した新Google Mapsは自動運転とは基本的に関係がない

2019年3月21日、突然姿を見せた日本でZENRINを廃した新Google Mapsは、一部で見られた地図の劣化とあわせ、驚きをもって受け止められました。 www.itmedia.co.jp それと同時に、今回の新Google Mapsの変化が大きく道路形状などに現れたことを受けて、 今回の…

Maplatで同時に複数の古地図画像等を表示することに関する考察

先日、大阪市大で行われたMaplatのワークショップが開かれました。 そのワークショップ上で、面白い質問をいただきました。 よく航空写真などを大量に広域撮影することがありますが、そういった航空写真群をGISで扱う際、通常はオルソ補正加工などをして複数…

Stroly社との関係改善取り下げ連絡全文

この週末にStroly社に内容証明で出した、関係改善の取り組みの取り下げを通知する連絡の全文をここに引用公開します。 なぜ公開したかについては、末尾に記載しております。 なお、本文読んでいただければわかる通り、当方からの能動的取り組みは取り下げま…

Maplatが特許申請しているのはStrolyからのスラップ訴訟対策のためだけです

Maplatは特許を出願していますが、そのことについて、年末のQiitaの記事で質問をいただきました。 特許出願中とのことですが、取得後Maplatの利用にどのような制約が生じますか? 別途許可を得ないと利用できなくなるかなと思ったのですが。 Maplatの特許申…

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