先日、OpenStreetMap界隈の人とオープンデータやMaplatについて議論したけど、オープンデータの文脈でMaplatについて強調しておきたい点は、Strolyはオープンデータを消費するだけのプラットフォームにしかならないのに対し、Maplatはオープンデータを新たに生み出す基盤にもなり得る点です。
StrolyもMaplatも、古地図などの地図画像と、それを現実に結び付けるマッピングデータの組み合わせで動作する点は違いがありません。 が、Strolyは、オープンデータなどで他所様で公開されている地図画像を利用するだけで、自らのプラットフォームで生み出すマッピングデータについて、その帰属ライセンスを明らかにする事を、明示的に要求されてもこれまで全く行っていません。 つまり、Strolyはオープンデータの文脈において、他者の生み出したオープンデータを消費するだけで生み出すことのない、オープンデータのブラックホールでしかありません。
それと比べてMaplatは、そういうStrolyへの批判を視野に入れて開発されたこともあり、マッピングデータのライセンスをデータ中に明示できるように作られています。 つまり、Maplatはオープンデータを消費するだけではなく、生み出す基盤としても機能するという点が、オープンデータの観点から見たStrolyとMaplatの大きな違いです。 この違いを意識して、オープンデータ界隈の方々がもっとMaplatに興味を持っていただけると嬉しいです。