Code for History

"Code for History"はIT技術を歴史学上の問題の解決に使うコミュニティです。強調したいのは、我々にとってIT技術は「手段」であって「目的」ではありません。「目的」は歴史学上の問題を解決する事であって、必要であればITでない手段も活用します。常に最優先なのは、問題を解決することです。

ATR Creativeの嘘つきパワハラ女高橋真知と、私の作品「ちずぶらり」が近畿情報通信協議会会長表彰を受賞

おお、すげえ。

近畿情報通信協議会会長表彰:スマートフォン等の端末と全地球測位システムの連動による地図サービスちずぶらりの開発

以前こちらの記事に書いた通り、在職中はパワハラをかけてくるわ、解雇する時は騙し討ちにするわのハチャメチャ経営者、ATR Creativeの高橋真知*1と、その会社で俺が開発して俺の解雇以降ほとんど進化していない地図ソリューション「ちずぶらり」が、近畿総合通信局・近畿情報通信協議会の近畿情報通信協議会会長表彰を受賞したらしいぞ!

やっぱり俺ってすごいんじゃね?

おめでとう、嘘つき女と偽ジョブズ!(おまけで禿アフロ)

*1:正確には、パワハラをかけてきたのは彼女の配偶者の契約社員高橋徹なのだが、彼が契約社員にもかかわらずそんな権威を振りかざしてくるのは配偶者が経営者と言う立場を利用したものだし、それを許している時点で彼女がやったのと対して変わらないので、面倒なので表現的に丸めてます。

ちずぶらりデータのオープンデータ化こそが待たれている。特にさばえぶらりあたりね。

オープンデータとちずぶらりの、このあたりの資料なんかを見て。

- 情報デザインと地図 - オープンデータの活用プラットフォームとしてのイラスト地図の可能性 - *1

オープンデータ推進、オープンデータ推進言うけどさ、その理事までやってる総務省ICT地域マネージャの高橋徹の会社ちずぶらりは、

ちずぶらりの上にオープンデータを載せれば、ワークショップの可能性が広がります!

とか言ってるけど、肝腎のそのちずぶらりのマッピングデータをオープンデータ化してないんだぜ。

もちろん、クローズな案件でクローズにしないといけないデータはクローズにしないといけないけど、元地図画像自体がオープンデータで、載せるPOIデータもオープンデータ、みたいな案件で、なんで地図を位置情報と連携して使えるようにするための、マッピングデータはオープンにしないんだい

たとえば、このさばえぶらりって奴。
この中の地図画像はこちらで見られるように、CC BYで提供されてるオープンデータだ。
そしてその上に載せてるPOIピンもオープンデータだ。
ところが、そのオープンデータピンとオープンデータ地図画像を結びつけるために必要な地図マッピングデータは、現時点ではこの会社がガメッてるクローズドデータなんだぜ?

ちずぶらり技術自体は、特許も申請中だしATRの持ちもんだろうさ、しかしそこに埋め込まれた地図と経緯度の対応付けは、既存GISでもTMS化処理等に使えるし、俺の作ったちずぶらりより性能のいい技術 *2でも扱える
いろんな用途で共通に使える、みんなで共有できると嬉しいデータのはずだ。
なんで、オープンデータだらけの案件の中で、オープンデータを進める旗ふり役の人間が、そこの部分をクローズドにしてるんだい?

これこそ究極の、オープンデータに対するアンチマーケティングなんじゃないのかい?
或いは、オープンデータオープンデータ言うてる連中も、しょせん自分たちの金儲けのためのポジショントークであるという事の証左なんではないのかい?

ちずぶらりの上にオープンデータを載せれば、ワークショップの可能性が広がります!

総務省ってのは、オープンデータ推進のための話をさせるカンファレンスの場で、オープンデータとは直接関係のない、しろクローズドデータを作る、自社ソリューションの宣伝をさせるのを、オープンデータ活動の趣旨にしてるのかい?

*1:この資料の中に含まれる一部アプリが、ちずぶらり技術を使ってるというのが大嘘なのは以前の記事の通り。

*2:この検証記事も、不法な方法を使わなくてもデータそのものは取れるから、手元では比較検証できるけど、データがオープンライセンスでないせいで、それを客観的に表に出せない。営利目的でなく比較検討のためなら、引用として許されるのかな?

ATR Creative社内での2012年2月17日のメール「大塚のちずぶらりへの思い」無編集掲載

id:monomoti と最近、同じコミュニティに属する以上、お互いやり難いし表面上だけでも停戦*1しようということで手打ちをしたのだけども、その時の打ち合わせで、一番近くで全ての経緯を見ていたにも関わらず、私が辞めるにあたって出していた条件をことごとく反古にされて、結果「それなら話が違うから辞めない」と主張していたにも関わらず、その辞めない主張をしていた事をid:monomotiが把握してないと知って愕然となった。

で、最近もまたTwitterでやり取りして、なんと辞めないと言っていた事以前に、俺が条件付きなら辞めると言い出した理由が、高橋徹とうまくいかないから嫌になって辞めると言い出したのだ、と思われていて、これまた愕然となった。
公開の場で宣言してるのに、いい加減にしろよ…。

実際にはこうだ。
株主、親会社から黒字化圧力がかかり、社長も原価意識を持って仕事しろ、と社員一同集めて訓示し、社員全員大幅な給与削減になった。
俺はこの危機を効率化でみんなで乗り切ろうと檄を飛ばした
それに、高橋徹が、創造性潰されてたまるか、と異を唱え、大喧嘩になった。
夜中、てめえ辞めさせるぞ、と脅迫メールまで届いた*2
その状態を受けて、「脅迫してくるほど一緒にやりたくないのなら(私が、ではない。高橋徹側が)、私はATRから禄が欲しいわけではなく、ちずぶらりやりたいだけなので、外でやらせてもらえるのなら、辞めてもいいですよ(そうすれば経営状況もマシになるでしょう)」という文脈で申し出たわけです。

ポイントは、一緒にやれないのは「私が」ではなく「高橋徹側が」だし、辞める理由は「人件費が削減されてみんなの事業が楽になるのなら」だし、辞める条件は「外部でちずぶらり継続開発させてもらえる事」だったわけで。
それが、こちらの条件は完全反故にされてATR側だけおいしい所取ったのが事実。

にも関わらず、ATR社内では、俺が高橋徹と喧嘩して勝手に辞めて、その後ゴネて事業邪魔して、みたいな理解に洗脳(笑)してるっぽい。
故に本来、最低でも辞めさせられたことで一時的に事業楽になったはずで、その事は感謝されていいはずなのに、実際のATR Creative元同僚達からの扱いは無関心かパブリックエネミー扱いw
そりゃ、この経緯が伝わってないんなら当然だわ。
この経緯が伝わってまで、同僚達の思うところに変化がないのであれば、それは人間としてどうよ、と思うけどね。

で、とりあえずこの経緯が嘘ではない事を示すために、発端となったメールをそのまま無編集で公開します。
これは社内でも全社員に同報して送ってるので、改竄とかあればすぐ判ります。
肝腎の部分は最後尾ですが、当時の社内の状況等も判るよう、メール全文をそのまま公開します。


大塚です。

今回の件でいくつか思いを話させて下さい。

1:
大塚は絵地図にしろ古地図にしろ、非線形変換を加えるべきではないという点では価値観を同じくするので、ちずぶらり事業にジョインしましたが、そこに求めるコンテキストはやっぱり若干違うのだなというのが最近の感じです。

元々私の絵地図/古地図への取り組みは、前職マピオンで絵地図の集約サイト作って絵地図描きの受注事業(絵地図のpixivみたいなの)始めたいと思ったのと、伊能忠敬の大図百数十枚を繋ぎ合わせて、一枚物にして地図サイトでグリグリ動かしたい、というところから始まってます。
つまり、今回の迅速測図ではないですが、非線形変換は加えないものの、連続した地図は一枚物にまとめて見たい、というのは当初からの願望としてあるのですね。

というのも、個別の図葉は個別の図葉としてみる事でしか得られないコンテキストがある、というのは判ります、判りますが一方で、大きな一枚物にしないと見えないコンテキストというのも確かにあるのですね。
例えば伊能図は、当時としてはむちゃくちゃ正確な地図ですが、並べて一枚物にして見ると、実は九州が実際よりも少し東西に狭くなっているのが判ります。
これは当時の測量技術では、緯度の同定は星の高度等で比較的簡単だったのですが、経度の同定は非常に難しく、少しのズレが溜まりに溜まって大きくズレたものと思われるのですが、そう言うのは繋げてみて初めて判る事で、個別の図葉をただ眺めていても全く気付けない事なのですね。

なので、コンテキストを重視されるのは判るのですが、別の見方には別のコンテキストがあるのだよ、という事に気付いてほしいのです。
今でも、ちずぶらりで伊能図一枚もの作って出したい、という思いはあります(なので、マピオン時代に関わっていた東大の有川先生も紹介しました)。
そういう視点を持ってる側として、同じように複数図葉の一枚もの俯瞰コンテキストである迅速測図TMSはちずぶらりの扱うものではない、と言われると非常に辛いです。


2:
また、強み会議で「ちずぶらりの強みは、正確な地図も歪んだ地図も共に扱える事」と確認しましたが、これに対する「これに賭ける思い」は私は非常に大きいです。
正直言って、市場評価的に時層地図ごときに遅れを取ってる感があるのは、個人的には非常に屈辱です。

知的な人ほど、この可能性に気付いてくれているからこそちずぶらりに目をかけてくれています。
が、マスを相手にしたサービスをずっとやってきましたから判りますが、アプリ事業で相手にすべきマス層には即物的な価値しか伝わらないので、マスの価値判断としては今でも「時層地図>ちずぶらり」です。
何故かというとちずぶらりには、即物的にきっちり時代の変遷が紛れもなく判る、といったコンテンツがないから。
きっちりこれはこれ、あれはあれを伝えてくれる時層地図や今昔散歩に対し、もやもや感満載のちずぶらりのコンテンツは、マス層にはどうしても「なんちゃって」時層地図や今昔散歩に映ります。

そうじゃないんだ、コンテンツさえあればちずぶらりは時層地図や今昔散歩と同じものは実現できるし、それに加えてプラスアルファで歪んだ地図まで扱える最強ソリューションなのだ、と言う事を私はマス層に知らしめたいし、そのためにベースラインになるような迅速地図、5000分の1地図については早く取り込みたい、とずっと思ってました。

また、GISジオメディア仲間からは迅速図、WMSやTMSくらいすぐ対応できないのか、と言われた訳じゃないですけど思われてるんじゃないかと感じますし、そういう焦りもあり。
徹さんは以前のやり取りで、自分のプロダクトとして自信を持って出せない、とおっしゃってましたが、私だって仲間の目意識していろいろもやもやしてるんですよ…。


3:
真知さん徹さんから見れば、外様の大塚が事業方針に口出しするのはおかしいという感覚かもしれませんが、飽くまでこれまでの経緯を考えて私個人の主観から見ると、それは若干納得いかないんですね。

そもそもちずぶらり事業にジョインして欲しいと徹さん真知さんから誘われた時、当初は新会社を作るから、出資してくれれば社長に迎えるという形で誘われたはず。
出資したくてもない袖は振れないので断りましたが、結局プロデューサという肩書きでジョインする事になったので、私個人は完全に事業をハンドリングするつもりで事業にジョインしてます。
(後で聞くと、真知さん徹さんはプロデューサという言葉の意味が判ってなかった、事業を任せるつもりなどなかった、という話でしたが)
いざジョインしてみると、まともにソースコードもメンテできてない状況だったので、なし崩し的に私が実装を担当する事になり、実装を担当していれば事業のハンドリング等できませんので、実態に合わない肩書きは邪魔にしかならないので徹さんとの肩書き交換を申し出て、徹さんがプロデューサ、私が技術ディレクタという話になりました。

が、私の主観から見ると、徹さんのビジネスプランに感服したから譲ったというよりは、私と徹さんと2人のプロデューサ候補がいて、そのうち実装ができない方がプロデューサを担当した、本来私の仕事だったのを預けているという感覚(飽くまで私の主観ですよ)しかないので、とはいえ別の人間が担当しているのですから全く同じ判断はあり得ないにせよ、私から見てあまりにもおかしい方針を立てられるのは承服し難く感じる、というところがあります。
預けてる感覚とは言え判断権を預けているという事は、何かあった時の責任の所在も預けているという事なので、責任を取っていただく以上最終的な判断権限は徹さんにあると思ってますが、とは言え経緯から考えると私の感覚はかなり一目置いていただいてもいいと思うのですよ。
なので、先のメールのように、『また、大塚さんにビジネス全体の意思決定を委ねるつもりもありません。』的な認識で居られるのを聞くと、ちょっと残念に感じます。


4:
そういう3つの経緯があるからこそ、私はずっと迅速測図はやりたいと思って来ましたし、事あるごとにやりましょうよと声を掛けては、顧みられないので悲しいと思っておりました。
徹さんはいつも大塚が一方的な正義を押し付けると言われますが、大塚はむしろいつも提案が無視されていると感じてますよ。

そういう状態のところに、真知さんが5000分の1地図について言及されたので、個人的にはキターーーーーーーーーという感じになったのが正直なところです。
コンテキスト的に同じものとかいう視点よりは、ずっと言ってきたものにやっと注目がきた、これこれ、いつも言ってきたこれですよ、すぐやりましょう是非やりましょう、という気分でWMS/TMSを紹介したものです。

そこに、俯瞰一枚物で見る事により得られるコンテキストもあるにも関わらず、これを見るのはちずぶらりではない、コンテキストの違いも判らないとは価値観が違いすぎる、等と言われると、これまで悲しい気分で我慢して来た立場から見ますと、それだけで徹さんの本意はどうあれこっちからは煽りに感じてしまったのですね。
煽られた→煽り10倍返し、してしまったのも悪いとは思いますが、その辺の気持ちも汲んでいただけると大変助かります。
お願いします。


最後に:
もし事業運営上本当に雇用を維持できない&徹さんのビジネス方針と大塚の方針があまりにも相容れな過ぎるならば、大塚は条件付きで辞めて個人事業主になってもいいです。
大塚が今辞めたくない理由は、安定した雇用が欲しいというよりは、私が提示したちずぶらりの強み、の方向性に沿ったビジネスプランに沿ったちずぶらり事業に自信と思い入れがあるからこそ、それから離れたくない、というだけなので、それが外部でもできるならば、特にATR-Pにこだわる気もありません。
ATR-Pが価値がない、選択しないと判断したビジネスの方向性であれば別に外部に存在しても問題ないはずなので、ちずぶらり技術を使いつつ私のビジネスの方向性に沿った事業を行う権利を私に与えてくれるならば、私は外部に出て別事業を起ち上げてもいいです。

具体的には、
1:大塚が『ネット地図を取り巻く環境変化』資料で示した、正確な地図と歪んだ地図を両方扱える一般ユーザ向け地図プラットフォーム事業をちずぶらり技術を応用して展開する事を認めていただく。
2:その一実例として、震災記憶地図のアプリとサイト(或いはGIS的に実現したコンテンツだけを分離して、その部分のアプリだけでもいいです)の運営を引き継がせていただく。
3:ePubを使ってのちずぶらりは、GeoPdfを紹介した頃から電子書籍にちずぶらりを埋め込むのは大塚の発案であり夢なので、行う権利をいただく(排他的でなくてもいいです。ATR-P側もやっていい、という形で)。

上記が可能であれば、私は外に出る事にさほど抵抗はありません。

*1:もちろん、id:monomotiとだけであって、ATR Creativeと停戦する気等さらさらないのは当然。

*2:正確には、脅迫メールが届いたのは効率化問題での衝突ではなく、ちずぶらりとGISを融合させるか否かの衝突の後なんだけど、俺が辞めてもいいよ、と言った理由に同社の経営状況が深く関わっているのを判り易くするために、若干順序を編集。というか、特定の衝突というよりはこの頃は事ある毎に煽られてばかりだったので衝突ばかりしていた

ちずぶらり対抗技術の名称、高橋徹さんが命名したMapBlarijに決定

以前の記事で書いた、ThinPlateSplineJSで一部実現し、さらに発展させようとしている技術の名称、何がいいかなと思ってたんだけど、ふとひらめいた。
MapBlarijがええやん!
これはいい!これにしよう。

MapBlarijって何やねん、というと、あまりに酷いので(笑)、センスのあるオランダ人デザイナの方にStrolyという名前に変更される前の、センスの微塵もないちずぶらりの英語名称
今でもググると少し出てくるね

命名したのは、素晴らしいセンスの持ち主の天才デザイナ、ATR Creative チーフプロデューサで総務省ICT地域マネージャの高橋徹
実に味わい深い、素晴らしいセンスじゃありませんか?

  • 「ぶ」"Bu"を母音抜けば外国語っぽいよね、的な安直さ
  • ラ行音にLとRを両方混ぜてみて…何?日本人的コンプレックス?
  • ijって何?最初、Blaryのイメージだったんだけど、オランダ人同僚(Stroly命名者とは違う人)から、yは元々ijから来てるんだよ、と教えてもらって、それだ!それで奇を衒おう!的なアホっぽさ

さすが英語が割と堪能なだけあって、英語の苦手な私には判らない国際感覚に溢れてます
素晴らしい。
命名当時は私も入社したばかりだったので、一応軽い反対はしましたが、どうしてもそれでいく、というのでもうまあ仕方ないかなと。

で、さすがにアホっぽさを別のオランダ人同僚に指摘されたか、恥ずかしくなって捨てたのだと思いますが、
その彼の命名した英語名を、それじゃこちらで使わせていただこうと。
もちろん、彼のアホっぽさを末世まで語り継ぐためですね。
やべ。俄然やる気でてきた。こりゃ後世に残る技術にしなきゃ。

ちずぶらりの中にいた頃、散々彼にセンスのない実務者扱いされたので、そのセンスのない実務者の築き上げた技術体系に、おんぶに抱っこで勝負してる彼のちずぶらりと、
センス溢れるスーパーデザイナの考案した名称を引っさげた新技術、MapBlarijの真っ向勝負ですね。
こりゃいいわ。
ちずぶらりが世に残っても、「ああ、あれ俺が築き挙げた技術ですし」と言えるし、MapBlarijが負けた事は「やっぱセンスのない名前付けたらダメですねー」と言えるしね。

というか、専門じゃないし判らないのでミュージアム分野での業績とかは保留しときますけど、ある程度は判るアプリ分野とかでの彼のやる事見てても、実際問題本当にセンスないしね。
ビジネス戦略組めるわけじゃなし、決断や判断できるわけじゃなし、実装はできない、情報は集めない、絵もかけなきゃペーパープロトタイピング的な事も出来ない、動くものがないと施策を考えられない…。
MapBlarijの命名以外にも、たとえばちずぶらりのロゴとか、英語版はちゃんと絵の描ける、Stroly側の命名者のオランダ人デザイナがデザインしただけあって、悪くはないんですよ。
震災記憶地図のサイトとかアプリとかでも、要所要所で露出して適切に活用されてるし。

これのことね。

でも、実はこのロゴ、日本語版もあるんですよ。
見た事ないでしょ?実はちずぶらりの左下ボタン、SNS等連携機能からのスクリーンショット機能にだけついてくるんですが、

これの右下。
なんじゃこりゃ!の奇を衒った書体の謎の日本語版ロゴ。
こんな日本語ロゴがいいと思ってるセンスが????だし、また、仮にいいと思ってたとして、ロゴであれば商品の顔だから製品イメージとして活用すべきであるのに、こんなところで誰にも認知されていないロゴを突然出してくる意図も意味も判らない。
高橋徹氏のセンスって、こんなもんですよ。

やっぱダメだわ。我慢できんわ。

過去のメールを見返せば見返すほど、怒りが収まらない。

時期が時期だけに id:monomoti には悪いけど、何があったか、どれほどの事をされたか明らかにするために、去年の4/9のメールも含めて、今すぐは避けるけど折りをみて公開するけど、そちらとの和解はできてるという前提で出すけど、文句ないよね?
あと、高橋夫妻にも4/9のメール転送するから。

ATR Creative社内で出さなかったメール『事業の前提共有のために』

いろいろメールを整理していたら、ATR Creative内*1にいた際に書きかけたけど出さなかったメールが出てきた。
書きかけなので結局出さなかったんだけど、同社の抱える問題がいろいろ明確になっていると思うので、ブログで公開しておこう。

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真知さん
徹さん

大塚です。
お疲れ様です。

先週の個人向けWebサイトを、投稿地図非公開状態でオープンする方向性の件は、話し合った結論の通り、ユーザからの公開させてくれ熱が高まれば時期をおかずに公開準備するという条件の元で了承しました。
それについては蒸し返すつもりもないのですが、あの手の議論がヒートアップする原因として、例えば事業の状況や目標、前提等が共有されていない事が一つあると思いますので、それを今後共有していく事を提案すると共に、私の立場からどのように見えているかを今回確認させていただきたいと思います。


まず、徹さんが言われている「マネタイズ、マネタイズ」というのが、純粋に黒字化、それも早急な黒字化なのか、それとも「社内政治」という言葉から想像されるような、純粋な黒字化だけでなくその上に別の判断基準/中間目標が存在するものなのか、それが我々の目からは全く判らないのです。
なので、それを知らされていない身からは、単純に一般的な黒字化に至るまでの常識論、経験論しか話す事ができず、それに照らすと徹さんの戦略はほぼ首肯できない事が多いのですが、しかし知らされていない前提条件があるのであれば全然話は違ってきます。
例えば、常識的に考えれば2〜3年後の黒字を最大化するには、戦略Aを採るべきだけれども、たとえ将来の黒字が小さくなっても今年は絶対これだけの売上を確保しなければならない、そのためには戦略Aではなく戦略Bを採らなければならない、でないと事業存続が認めてもらえなくなる、等。
それが共有できれば、ぶつかる事もなくそれに至るためのベストの戦略もみんなで議論する事が出来ます。
共有されていないので、一般論しかいう事ができないのですね。

現状我々の知っている事業の状況というのは、実際がどのように変わっていようと、知らされていないので、今期の始めに「案件30件程取れれば大丈夫」と言われた状況から変わってないのですね。
いやもっと言うなら、入社時に「アプリ公開すればファンドもバーンと入ってくるので大丈夫ですよ」みたいな話をしていた時とも何が変わっているのか判らない(何も知らされてないから、的な意味で)。
もちろん何となく雰囲気からは伝わってきますけど、実像が判らないので、むしろ不安を感じるような事を言われると逆に不安が募って、何故最善手を打たないんだ、と思ってしまうので、議論が感情的になってしまうのですね。
なので、事業の状況、予算から経費から売上、MUST/SHOULD双方の目標とその達成状況まで、きちんと時々の状況を公開してくれれば、もう少し具体的で建設的な議論になるのではないかと思います。
前社でも、部門の予算と売上目標、及びその達成状況は月1〜2回の全体会議で都度共有されていましたし、会社全体でもクオータ毎に共有されていました。


別の視点ですと、議論の際に高橋さん夫婦と我々との立場の違いも考慮いただければと思います。
我々にとっては、事業が続けられる事そのものが第一目的ではなく、それは我々にとっての必要条件でしかなくて、十分条件としては事業が続いて、かつ我々の雇用が維持され、さらに改善されなければ意味がありません。
一切のリスクを踏まないように慎重に慎重に事を運んで、なんとか5年10年と事業を維持できたはいいが、残った初期メンバーは高橋夫妻だけでした、みたいな形だと我々にとっては全く意味がないわけなのです。

もし我々が正社員で、どんなに赤字が続いてもちずぶらり事業が続く限りは雇用が維持されて、或いはちずぶらりがポシャってさえ雇用が維持され、別の事業や研究にチャレンジできる、そして長年勤めていれば自然に給料も上がり地位も向上して幹部になれる、というのであれば、どんな戦略であっても(都度正論は吐くとは思いますが)最終的にはつき合います。
そう言った事が保証されているのであれば、むしろのんびりと長々と事業した方が、我々にとっても利益につながるので受け入れ易いのですが、そういった事が保証されていない、事業の火が続いたとしても収益が成り立たなければ普通に首切られる立場にいる者としては、前提条件の見えないままあえて常道とは異なる戦略を採られると、なぜ?と思ってしまいすごく不安になってしまいます。
正直私にとっては、ちずぶらり事業に携わる上で最大のリスクは私自身の…

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ここで書きかけのメールは途切れていました。
まあ要するに、自分がATR Creative社の中で、何をしても辞めさせられる事はない(辞めさせられるとしても一番最後)とたかを括って特権的な地位にいると自覚している高橋徹にとっては、事業や技術での議論や衝突は、ジョブス並みにセンスのある自分にセンスのない下々が突っかかってきてるだけ、という感じだったんのでしょうが、
そうではなく、彼の下で働いている人間にとっては、「彼の好き勝手」対「自分の生活、人生」の対立だったのです。

彼は私をATRに誘う際、契約社員という部分に躊躇する私に対し、「ATRは組織改革が間に合ってなくて研究員という枠組みしかまだ用意できてないので、研究員という契約社員身分でしか雇えませんが、ちずぶらりは事業としてやろうとしてるので、契約が切れたからといって解雇するつもりはありませんから」とか、「我々も契約社員です。みんな同じリスクを背負ってますから」と言って、呼び寄せました。
また、もともとATR社内で事業するのではなく別会社を立ち上げようという案もあって、それはポシャったのですが、その時彼がエラそうに言っていたのが、「経営者というのはHurt Moneyといって、たとえ少額でも出資しないと、無責任な経営をする」というものでした。

入社してみて何の事はない、「みんな同じリスクを背負ってますから」等というのは大嘘だと言う事が判りました。
会議の際に、「家で打ち合わせした時はそういう話じゃなかっただろ!(契約社員高橋徹、怒号)」「え、ええ、そうだったっけ、どうだったっけ(取締役:高橋真知)」等とやり取りしてる、同じリスクを背負った契約社員等どこにいるでしょう。
深夜に同格の契約社員に、「これ以上逆らうなら解雇するぞ」と脅迫メールを送ってくるような、同じリスクを背負った契約社員等どこにいるでしょう。
それゆえ、「この会社はヤバい。放っておいたら好き勝手やられて事業回らない状態にされた挙げ句、その責任は彼らがとらずに俺らがトカゲのシッポ切りされる」と思ったからこそ、会社運営を正常化しようとして、自分たちの雇用を守ろうとして彼とことごとく衝突したのです。

一貫して思っていたのは、彼との対立は価値観の対立ではなく、彼の既得権益vs社員の将来の不安、による対立だったわけです。
その事を伝えようと上記のようなメールも書こうとしつつ、躊躇している間に、結局赤字体質が親会社に指摘され、思った以上に早く危機が来て、やはり想定通り高橋家は責任を取らずにトカゲのシッポが切られたわけです。
出資してない経営者は無責任、と彼が自分で言ってた言葉を、彼自身が証明したわけです。
一つ前の記事の、「どれだけGISやTMSを否定してきていようが、目の前にTMSの成果が転がってたら彼はそれを自分のものにする」という予言が当たっていたように、やはり「どれだけ過去に同じリスクを背負っている、出資していない経営者は無責任と発言していようが、彼は自分が責任を取るべき立場にきたらひょいと逃げる」という予言も、やはり当たっていました。

*1:正確には当時はATR-Promotionsだけどもいちいち正確を期しても意味ないので

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