Code for History

"Code for History"はIT技術を歴史学上の問題の解決に使うコミュニティです。強調したいのは、我々にとってIT技術は「手段」であって「目的」ではありません。「目的」は歴史学上の問題を解決する事であって、必要であればITでない手段も活用します。常に最優先なのは、問題を解決することです。

ちずぶらりデータのオープンデータ化こそが待たれている。特にさばえぶらりあたりね。

オープンデータとちずぶらりの、このあたりの資料なんかを見て。

- 情報デザインと地図 - オープンデータの活用プラットフォームとしてのイラスト地図の可能性 - *1

オープンデータ推進、オープンデータ推進言うけどさ、その理事までやってる総務省ICT地域マネージャの高橋徹の会社ちずぶらりは、

ちずぶらりの上にオープンデータを載せれば、ワークショップの可能性が広がります!

とか言ってるけど、肝腎のそのちずぶらりのマッピングデータをオープンデータ化してないんだぜ。

もちろん、クローズな案件でクローズにしないといけないデータはクローズにしないといけないけど、元地図画像自体がオープンデータで、載せるPOIデータもオープンデータ、みたいな案件で、なんで地図を位置情報と連携して使えるようにするための、マッピングデータはオープンにしないんだい

たとえば、このさばえぶらりって奴。
この中の地図画像はこちらで見られるように、CC BYで提供されてるオープンデータだ。
そしてその上に載せてるPOIピンもオープンデータだ。
ところが、そのオープンデータピンとオープンデータ地図画像を結びつけるために必要な地図マッピングデータは、現時点ではこの会社がガメッてるクローズドデータなんだぜ?

ちずぶらり技術自体は、特許も申請中だしATRの持ちもんだろうさ、しかしそこに埋め込まれた地図と経緯度の対応付けは、既存GISでもTMS化処理等に使えるし、俺の作ったちずぶらりより性能のいい技術 *2でも扱える
いろんな用途で共通に使える、みんなで共有できると嬉しいデータのはずだ。
なんで、オープンデータだらけの案件の中で、オープンデータを進める旗ふり役の人間が、そこの部分をクローズドにしてるんだい?

これこそ究極の、オープンデータに対するアンチマーケティングなんじゃないのかい?
或いは、オープンデータオープンデータ言うてる連中も、しょせん自分たちの金儲けのためのポジショントークであるという事の証左なんではないのかい?

ちずぶらりの上にオープンデータを載せれば、ワークショップの可能性が広がります!

総務省ってのは、オープンデータ推進のための話をさせるカンファレンスの場で、オープンデータとは直接関係のない、しろクローズドデータを作る、自社ソリューションの宣伝をさせるのを、オープンデータ活動の趣旨にしてるのかい?

*1:この資料の中に含まれる一部アプリが、ちずぶらり技術を使ってるというのが大嘘なのは以前の記事の通り。

*2:この検証記事も、不法な方法を使わなくてもデータそのものは取れるから、手元では比較検証できるけど、データがオープンライセンスでないせいで、それを客観的に表に出せない。営利目的でなく比較検討のためなら、引用として許されるのかな?

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