家そばのミドリ電化で見つけて、あまりの凄さに買ってしまいました。
- 作者: アンジー
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/10/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最初期の「ショルダーホン」から始まって、もちろん最近のiPhoneからWindows Phoneまで、時代を作った名機がなかなかいい選択センスで集められています。
- タマゴ型PHSパルディオ、ドラえほんみたいな、あった、あった!と思わずニヤリとしてしまいそうな端末
- ノートパソコンのPCIカードスロットに本体がそのまま入る、奇抜な通信/通話両用機DS-110 *2
- 懐かしい、っつっても目にした事なんて一度もなかったが、イリジウム携帯
- 初代iモード、501iシリーズ
- アウトドアケータイならカシオの伝説が始まった、G'z One初代機
- 「写メ」の言葉を生み出した、J-SH04 *3
- いまやiPhoneでも当たり前の、GPS *4+電子コンパスがついた名機、C3003P
- 他にもいろいろ、WILLCOMで熱狂を呼んだ初代京ぽん、初代FOMAの名機種群、骨伝導フォン、etc...
等の名機がたくさん選ばれて紹介されています。
個人的には、
- PHSとケータイ、両方1台に入って両方使えて、さらにカラー液晶のiモードまで使えたという変態ケータイ、スーパードッチーモSH821i
- 折りたたみケータイ最強伝説、折りたたみと言えばNECのイメージを生んだDoCoMoのmova機、N50Xiシリーズ
- 写メールで不動になった当時のJ-Phone×SHARPタッグが打ち出した新機軸、Javaアプリに対応し3Dレンダリングエンジンも搭載したJ-SH07
- (PDAを除いて)初めてケータイにGPSが載った&その後継続的に載るようになる時代を作った歴史的機種、C5001T *5 *6
- mova孤高のGPS対応機種、F661i *7
なんかも紹介して欲しかったところです。
なんかiPhone万歳な方々の中には、iPhoneの前に歴史なし、みたいな感じで考えておられる人がたくさんいそうな感じがするのですが、そんな人にこそこの手の本を見てもらって、iPhoneの前にもこんな豊潤な歴史が存在した事を知って欲しいなと思います。
iPhoneで知られたGPSや電子コンパスとか、日本のケータイでは先駆ける事7年以上前から存在したし、セカイカメラみたいな発想も、時代に恵まれて初めて形に仕上げたセカイカメラはすごいと思うけど、しかし発想だけなら、2001年には存在したし2002年には将来そういう事を実現する事も目的とした会社もできてたからね。
残念ながらその会社は、時代に恵まれなかった…というよりも戦略なき放漫経営の自業自得で、iPhone時代を見る事なく潰れていったけど。
*1:ただこの本の場合、擬人化ではなく正確にはその携帯を使っている女の子の絵
*2:私は同じような特徴を持った、NTTパーソナルのパルディオ321Sが愛機でした
*3:後で述べる3Dアプリ対応端末なんかも含め、この頃のJ-Phone+SHARPは輝いていた!
*4:GPSはこの機種が初めてではない。後述の通り、C5001Tが初。
*5:いまやauサービスのブランドにもなってるEZ Navigationもこの機種から
*6:この機種との出会いが、私が位置情報業界に飛び込むきっかけになったんだよね…いまとなっては幸だったのか不幸だったのか…
*7:孤高っつーか、正確にはF505iGPSもmovaのGPS対応機なんだけれども。しかしまあ2機種あっても、movaのGPSが「忘れられた仕様、ほとんど日の目を見なかった仕様」である事は間違いない