Code for History

"Code for History"はIT技術を歴史学上の問題の解決に使うコミュニティです。強調したいのは、我々にとってIT技術は「手段」であって「目的」ではありません。「目的」は歴史学上の問題を解決する事であって、必要であればITでない手段も活用します。常に最優先なのは、問題を解決することです。

大阪環状線遅延で「次の列車はすぐに参りますから、無理なご乗車は…」とかアナウンスするの

昨日大阪環状線で朝、大規模な遅延が発生したので、その様子を見てて思った事。
幸い私は、列車が純粋に遅れた以外は、乗れなかったとかの被害には巻き込まれなかったんだけど。

大阪環状線はいろんな種別の車両走ってて、ドアの位置が異なるから、次の列車のドア位置には先見の明ある人の待ち行列が、今の列車のドア位置の列と同じかそれ以上の長さ、もう出来ちゃってるんだよね。
だから、いくらアナウンスで「次の列車をご利用…」とか言っても、当事者には絶対次の列車には乗れない、早くても次の次の列車か、最悪下手な動きすると永遠に乗れなくなるのが判ってるから、どう制止されようが意地でも乗ろうと足掻く。
なので、どうしても意地でも乗ろうとする人をシャットアウトする労力と時間が、列車が入構する都度発生してる。
(別にJRを非難している意味ではなく)事実としてアナウンスでの制止が欺瞞になってしまってる以上、すぐ次のが来ます!とか言ってもせんないんだよね。

現場の生データを持ってるわけじゃないので判らないんだけども、もし入構のたびの「意地でも乗る!」人を切るオペレーションで遅れがいちいち拡大する、みたいな問題がもし起きてるのだとしたら、
大規模な遅れが発生した時点で、通常時の「ドア位置の前に並んでもらう」形ではなく、「ドア位置に関係なく、先着順の乗降待ち列を作るよう誘導する」オペレーションに切り替える、というマニュアルを作っておくのも一つの手ではないかな、と感じた。

もちろん、実際のデータを元に、オペレーションを切り替えて本当にうまく流れるようになるのかは、実計測データと重視すべき指標間のトレードオフを設定した上で、やってみないと判らないのだけれども、
実際の運用でテストしてみてダメだった、ってなわけにもいかないので、今だと人の動きなんかもコンピュータシミュレートできる環境が整ってるのだから、計算機上シミュレートを一度やってみればいいんじゃないかな。

© Code for History