国土交通省がQRコード付きの標識で自動運転向けのプラットフォーム提供を検討しているという話を聞いたとき、真っ先に表題のようなことを思い込んでしまった。
標識にQRコード、自動運転という話で、てっきり自社位置決めのロケータとして用いるための経緯度を配信するのだと思ったのです。 実際には、配信するのは標識そのものの規制情報などの意味情報、そら確かにそっちも大切だわ。 QRコードの情報量なら、意味情報と位置情報、両方配信も可能かもね。
ところで、なんでQRコードで位置情報配信なら私の時代なのか? いやまあ、別にそれが実現されたところで私のところに一銭も入ってくるわけではないのだけれど、私、15年前に全国の電柱にQRコードを貼って、位置情報プラットフォームを作るべきというアイデアを披露しているのです。 まあ15年前なのでターゲットは自動運転ではなく歩行者なので、携帯GNSSデバイスの発展した今となっては俺の元々発想してたようなのは最早無用ではありますが。 今はなき「ここギコ」ブログの記事なので、Internet Archiveの力を借りるしかないですが、
今見れば、「QRコードは滅びる!(ドヤ」みたいな大外しなこと言ってて、QRコード位置情報をこんな前から言ってた!と威張るより、この大外しを掘り起こす方が恥ずかしい代物ですね。
ちなみにこの「街中のQRコードで位置情報プラットフォーム」案、私の提唱したのは上記の引用記事の通り2005年1月ですが、これに遅れること5ヶ月の2005年6月に出た伝説の本「MAPPING HACKS」の中で、
なんと当時ノキアで働いていたというフィンランドの方が、全く同じQRコードで位置情報プラットフォーム案の記事を書かれていました。 これすごいっすよね、私は早くに思い付いたとはいえ、当時すでにかなりのQRコードの利便性を享受できていた日本に住んでいて思いつけたことだけど、その記事を書いた方は当時はまだ国外ではさほど広まっていなかったであろう日本国外で思いついたんですから...。 本の執筆時間も考慮に入れれば、本当に思いついたのも彼のほうが先だったかもしれない。 いずれにしても私より彼のほうがすごいと思ってます。 15年前はすごい人がいる!と思っても、特に国外の人を連絡先調べてコンタクトとったりするようなアクティブさはなかったので「すごい人っているんだね」で終わってたんですが、今15年ぶりにどんな人だか調べてみると、
Act like you’ve got it and could infect others. Stay away and stay home.
— Chris Heathcote (@antimega) March 22, 2020
このTwitterアカウントの人のようです。 今は英国で働いておられるよう。 今この古いネタで改めてコンタクトとるか...?というと微妙ですが、すごいと思っていた人の正体が15年ぶりにわかってスッキリです。
最後におまけとして、今回の記事を書こうとしていろいろググってたら見つけた話題。
これちょっとかっこいいですね! 今後意識して追ってみようと思います。