Code for History

"Code for History"はIT技術を歴史学上の問題の解決に使うコミュニティです。強調したいのは、我々にとってIT技術は「手段」であって「目的」ではありません。「目的」は歴史学上の問題を解決する事であって、必要であればITでない手段も活用します。常に最優先なのは、問題を解決することです。

ポケモンGO(位置ゲー)はソシャゲを侵食はするが滅ぼしはしない

Facebookの記事から引用。
すみません、あいかわらず高橋徹への批判が入っているのはご愛嬌で...

随分前に「ソシャゲなんてぶっ潰せ」と勇ましいことを言ってた某君、ソシャゲぶっ潰すどころか自身の食扶持すら毎年公的補助金なしでは回らない状況だったので何言ってんだという感じなんだけど、この記事ポケモンGOがソシャゲを食ってるという話を見て「ザマミロ」的な事言ってたみたい。

一昔前のソシャゲは確かに、私が関わったもののプロデューサに世界観むちゃくちゃにされた某タイトル含め、安い絵師にエロい絵描かせて、こればら撒いておけばお前ら金出すんだろ?的なものばかりだったけど、流石にソシャゲ市場も淘汰されてきて、今生き残って高い収益上げてるものは、アイマスデレマスにせよ、グラブルにせよ、Fate GOにせよ、下手な小説や漫画より背景世界やキャラクターの掘り下げ、連携できてるし、だからこそ漫画やアニメに逆進出もできるし二次創作も盛況なわけで、今やソシャゲもシステムではなく物語性や世界観で生き残る時代に変わってきている。

そこにポケモンGOだけど、ポケモンGOもさほど今まで芽が出なかった位置ゲー市場に、ポケモンという20年近く積み重ねられてきた世界観が載ったからこそのヒットであって、そこにあるのは個々のタイトルの世界観vs世界観の闘いと言っていい。
今のソシャゲの現状も知らずに、ソシャゲ憎しで位置ゲー対ソシャゲ文脈でソシャゲザマミロみたいなのは甘い考察としかいいようがない。
多分彼には、可処分時間の奪い合いのソシャゲと、可処分時間どころか移動中の一瞬の奪い合いの位置ゲーの違いもわかってない。

位置ゲーが認知された事で、可処分時間の中での「移動」と「停滞」の割合は前者が後者を多少侵食していくと思うけど、位置ゲーの文脈では、ソシャゲとの間の時間の奪い合いより、位置ゲー間の一瞬の奪い合いの方がはるかに熾烈
ソシャゲの時間は確かに一時的に減るかもしれないけど、位置ゲーは「移動」という文脈の中でしか機能を持ち得ないので、全ての人が可処分時間の全てを移動に費やす事は無理なので、どうしても残る「停滞」の時間の奪い合いに位置ゲーが参入する事はできない。
自然に住み分けができてくるので、位置ゲーが一時的にソシャゲの売り上げを減らす事はあっても、位置ゲーがソシャゲを潰す事は絶対にない。

というか、「ソシャゲであれだけ無意味だと思える絵やキャラクターにガチャでユーザが金をつぎ込むのなら、猫のアイコンが写真の履歴一覧で撮った向きを伝えてくれるカメラアプリで、猫の種類を変えたり犬に変えたりの機能を100円とかで売り出せば、大儲けできるんじゃね?」とか運営センスの欠片もないこと言いだして、私に大反対された彼に、ソシャゲを見下す資格などないように思えるんだけど...

高知市津波/洪水ハザードマップのkml/TMS公開しました。

台風11号、エラい勢いです。
気象庁によると、まだ九州南にいて列島上陸は明日の予定のようですが、それでも奈良でも今にも洪水になりそうな雨の勢いです。

これ、数日前に騒がれてた高知、また危ないんじゃないの?と思って、数日前に作成した高知市の洪水ハザードマップ/津波ハザードマップkml/TMS化したものを公開しておきます。
高知市には事後になりますが、メールで利用許可申請しておきます。

kmlを使っていますので、PC/スマホを問わずGoogle Earthで表示できます。

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URLをメール等でスマホ等に送って、リンクをブラウザ等で開くと、Google Earthの入ったスマホでは開く事ができるはずです。
もちろん、Google Earthの標準機能はそのまま使えますので、現在地との比較等も可能です。
TMS形式でも提供していますので、若干プログラミング等は必要かもしれませんが、Google Maps API等からも利用可能です。

作成は拙作の歴史国土というサービスのプロトタイプを利用しています。

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将来的にはちずぶらり2.0(もちろん「ちずぶらり」はATR Creativeの商標なので、別の名前を考えないといけませんが)とマージしたいと考えているサービスで、公開できていない理由は、プロトタイプ機能は2年前に完成しているものの、サービスに必要な機能(ログイン機能ですとか、サービスとしての安定化、UIの整理、利用できるデータサイズの向上等)がほぼ手がついてないためです。
が、機能としては動作しますし、ハザードマップ等の出来合いの地図画像があれば、10分もあればkml/TMS化できますので、もし早急にkml化したい地図があれば、コメント等でご相談いただければ対応します。

ちずぶらり相互ダウンローダ作成しました

前記事で、

震災記憶地図では、次のようなURLスキームで、作成された地図を追加できます。
eqstroll://od/[地図ID].kmz?sup
これ、odという文字が使われているので、これをcsに変えるとcss3~系サーバにあるデータも読めるようです。
すると、いろんなちずぶらりに収録されていて、一緒には比べられない地図を、震災記憶地図上でまとめて一緒に見る事ができます。

と書きましたが、これ、その後地図を読み込む事のできるアプリが震災記憶地図以外にも拡張されているようで、かなりの数のちずぶらりで他のアプリの地図が読み込めるようになっているようです。
各アプリのInfo.plistの解析で判りました。

そこで、各アプリに含まれている地図を別のアプリで読み込み可能にするための、ツールを一つ作ってみました。

ちずぶらり相互ダウンローダ

このツールを使うと、これまで違うちずぶらりに含まれていて、一緒に重ね合わせて見られなかった地図を、一つのアプリ内にまとめることで一緒に比較できるようになります。
利用感はこんな感じ。

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上のセレクトボックスで移したい地図をアプリ選択=>地図選択の順で選び、下のセレクトボックスで移す先のアプリを選んだ後、ダウンロードボタンを押すと、地図のダウンロードが始まります。

前記事でも書きましたが、この仕様を使うと、データとしての所有権のないデータでも読み込めてしまいます。
それはモラルに反するので、飽くまで自己導入済みで、所有権を主張できるデータのみを読み込むようにしましょう。
具体的には、送信元に指定するアプリとしては、自分のiOSデバイスに一度でも導入した事のあるもの以外は使わないでください。

また、ちずぶらりも私のいた2年間に何度も進化していますので、アプリによっては微妙なデータ仕様の差でうまく読み込めなかったり、リンク切れになってたりするものもあります。
残念ながら本ツールはアプリのバイナリから構成情報を機械的に抜き出してきただけなので、そういうリンク切れ等までは対応していません。
その場合、たとえばアプリAのB地図とアプリCのD地図を重ね合わせたい時に、B地図をアプリCに入れようとして失敗するなら、D地図をアプリAに入れる方針に変更するとか、いろいろ試してみてください。

閑話休題、実は他アプリ丸々読み込めるちずぶらりのデータダウンロード仕様

今回作ったツールについては以上ですが、以下ちずぶらりのデータダウンロード機能のこぼれ話。
実はちずぶらりのデータ構造は、個々の地図をダウンロードできるだけでなく、他タイトルの地図アプリをまるまる自分の中に取り込む事もできるようなデータ構造になってます。
なので、データの場所と読み込み仕様さえ知っていれば、下記画像のように、震災記憶地図の中に初三郎ちずぶらりを丸々取り込む事も。

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個々の地図と違ってこのアプリ全体定義仕様はデータが作られていないので、この仕様を公開しても誰も幸せにはならないのですが、こんな機能もあるんだよ、という紹介として。
現在のちずぶらり運営チームにも、せっかくの機能、いろいろ活用して欲しいものです。

ちずぶらりデータへのアクセス方法解析結果(その1)

別ブログに投稿した内容の再編集再掲です。 今後、ちずぶらり及び周辺技術の話題は極力こちらに集めたいと思っております。

ちずぶらりデータのオープンデータ化の表明が為されました。

こちらのイベントの場において、ATR Creativeの高橋徹さんによって、ちずぶらりデータのオープンデータ化の表明が為されました。

ただ、とはいっても、ATR Creative社が勝手にコラボレータから預かっているデータを全部オープンデータ化するわけにはいかないので、そこはコラボレータが意思表示した場合に、オープンデータとしてアクセスしてもよいという事にする模様です。
具体的には、同社は今、ちずぶらり部という、コラボレータのための地図データエディタSNSのようなものを作っていて、そこでは震災記憶地図のようにコラボレータが地図を編集し、タグをつけ、編集が終わった地図を公開できるようにするそうなのですが、その際の地図のメタデータとして、コピーライトの部分にオープンデータであると記載した場合、そのデータをオープンデータにするという対応にするそうです。
それ以外の対応をする予定は特にないとのこと。


地図エディタの上記の部分にオープンデータであると表明した場合、オープンデータになるという仕様だそう。

しかし、これだけではオープンデータ化利用に不十分

しかし、高橋さんのオープンデータ化方針はすばらしいのですが、実際にちずぶらりデータをオープンデータとして用いるには、これだけでは不十分なのです。
少し実証してみましょう。

高橋さんの提示されたやり方であれば、今同じように地図エディタとして公開されている震災記憶地図でも、オープンデータが作れるはずです。
テキサス大学でパブリックドメインで公開されている、米軍による戦後すぐの日本の都市計画図から、我が故郷姫路の地図を登録して、マッピングしてみました。
もちろん、コピーライト、ついでにタグにも、CC0、オープンデータの表記。

これで、この地図データは、地図画像だけでなくマッピングポイント等も含め、オープンデータになりました。
さあ、皆さん、ご自由にお使いください!

…使えませんね。
データへのアクセス方法が提示されていないのですから、文面でだけオープンデータ化した、等と書かれても再利用することはできません。
高橋徹さんの示されたオープンデータ化の方式だと、コラボレータがデータをオープンデータ化すると表明しても、データへのアクセス方法がないのです。
いや、もっというと、コピーライトへのオープンデータ記載しても、Web上で地図のメタデータとして表示されないので気付く事もできませんし、タグに書くと表示はされますが、検索はできないのでこれまた気付くのは困難。
糅てて加えてデータへのアクセス方法も判らない。
どうすればいいでしょうか。

データへのアクセス方法が判らないなら、解析すればよい

結局のところ、全ちずぶらりデータへのアクセス方法を解析した上で、その中でオープンデータ表明されているものだけを自由に使わせてもらうしか、現状方法はありません。
アクセスして良いデータだけにアクセスさせる方式ではなく、どのデータにもアクセスできるのだけど、ライセンスで縛る方式です。

似たようなアプローチとしては、国立公文書館がありますね。
国立公文書館も、Webに出ている所蔵物データはほぼ、ライセンス的には自由に利用可能なのですが、高解像度データのアクセス方法は不正アクセス禁止法等には触れない範囲でハックして解析しないと判りません。
あるいは、Google Mapsの地図タイル。
あれも、不正利用しようと思えば誰でも不正利用できますが、不正利用はしないでね、とライセンスで縛っています。
同じように、ちずぶらりも、オープンデータ化したお宝を利用可能にするために、全てのデータアクセス方法をハックしてしまいましょう。

まず結論:

解析手順を書いた所で、興味のない人には興味がないでしょうから、まず結論としてのデータアクセス方法を示します。

地図データ

地図のマッピングデータと、ランドマークピン等の情報が入ったkmlデータ、及びそのランドマーク修飾用のリソース等がアーカイブされたデータです。

http://ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com:80/[地図ID].kmz
又は
http://css3.illustmap.org.s3.amazonaws.com:80/[地図ID].kmz

地図画像タイルデータ

地図をズーム毎にタイル分割した画像データです。

http://ods3.illustmap.org:80/tiles/[地図ID]/[地図ID]-[ズーム][X座標][Y座標].jpg
又は
http://css3.illustmap.org:80/tiles/[地図ID]/[地図ID]-[ズーム][X座標][Y座標].jpg

地図画像一括ダウンロードデータ

ズーム毎にタイル分割した画像データを一括読み込みできるsqliteファイルです。

http://ods3.illustmap.org:80/sqlite/MapHistMap[地図ID].sqlite
又は
http://css3.illustmap.org:80/sqlite/MapHistMap[地図ID].sqlite

画像IDの調べ方

  • 震災記憶地図で作ったデータであれば、地図ダウンロード用URLが http://ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com/eqstroly_static.html?e795caac64efa576cf41bda3024b52aa03334384/sup/EQ_txu-oclc-6565467_1 のような形で示される場合、最後のEQ_txu-oclc-6565467_1の部分が地図IDです。
  • ネットワーク中途に私的プロキシを立ててちずぶらりを動作させた場合、地図の移動や一括ダウンロード等の操作を行うと、上記形式のURLがアクセスログに残りますが、その中に地図IDが含まれています。
  • iTunesiOSデバイスを同期すると、Win/Mac問わず、必ずそのPCの中にアプリのバイナリが記録されます。そのアプリのバイナリはzip解凍等で容易に内部確認できますが、そうすると地図データファイル等が存在するのが判るので、地図IDを取得する事ができます。

画像IDや地図データを取得すればできること

  • 地図メタデータの取得、解析。
    地図マッピングデータを入手できれば、そのデータを元にTMSデータを作成したり、いろんな事ができます。
    もちろん、アクセス方法が判っても、オープンデータでないデータを公的に使えばライセンス違反ですし、私的利用であっても、ライセンス利用権を得ていないデータ(元データの含まれているちずぶらりを購入したりインストールしていない)を利用する事は、モラル違反です。
    使いたい場合は、オープンデータのみにアクセスするか、少なくともデータの所有権を主張できるデータに対してアクセスしましょう。
    少なくとも、私が今回作った姫路のデータ、地図ID:_EQ_txu-oclc-6565467_1 については、オープンデータである事を宣言してますので遊び倒してください。
    地図データのデータ内容分析については、次回の記事以降に掲載します。
  • 震災記憶地図での、地図ひとまとめ
    震災記憶地図では、次のようなURLスキームで、作成された地図を追加できます。
    eqstroll://od/[地図ID].kmz?sup
    これ、odという文字が使われているので、これをcsに変えるとcss3~系サーバにあるデータも読めるようです。
    すると、いろんなちずぶらりに収録されていて、一緒には比べられない地図を、震災記憶地図上でまとめて一緒に見る事ができます。
    たとえば、こちずぶらりの平安京地図、京都ちずぶらりの洛内イラスト地図、京都愛の伝説の古地図、御所ぶらりの御所の中の地図は、アプリが違うのでいっぺんに切り替える事はできないはずですが、それぞれの地図IDを調べて、この方法で震災記憶地図に持ってくると、全部いっぺんに楽しむ事ができます。

    上記のように、普通は一緒に見る事のできない地図達の夢のコラボが実現できます。
    大事な事なので何度も書きますが、オープンデータでない地図、及び所有権を主張できない地図に関しては、アクセスしないようにしてください。

以下は解析方法紹介…まずデータがおかれているサーバを調べてみる

データ取得方法の説明はここまでです。
データの仕様紹介については次回以降の記事に譲って、以下は上記結果を得た解析方法について説明します。
興味ない方はここまでで問題ありません。

まず解析の手始めに、ちずぶらりデータが置かれているサーバの名前を解析してみます。

震災記憶地図の追加地図の読み込み用URLとして出てくる

震災記憶地図のアプリへの追加地図読み込み用URLは、http://ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com/eqstroly_static.html?e795caac64efa576cf41bda3024b52aa03334384/sup/_EQ_txu-oclc-6565467_1のような形で、ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.comが使われています。

Android版ちずぶらりで、ネットワークがない状態で出てくるエラーメッセージに出てくる

たとえば、延喜式ちずぶらりだと、ネットワークオフで起動した場合、

のような形で、css3.illustmap.orgというサーバ名が出てきて、このコンテンツが同名のサーバの上に置かれている事がわかります。
なお、このURLがわかると、たとえば有料のちずぶらりでも、このhtmlをブラウザでアクセスすれば普通にちずぶらりとして使えてしまいますが、ライセンスされていないデータにはアクセスしないようにしましょう。
html経由でアクセスしたくとも、アクセスしたければ正規のちずぶらりを入手、特に有料のものは対価を支払って、データの所有権を主張できる状態にしてから、アクセスしましょう。

Web版ちずぶらりのデータ要求先がcss3.illustmap.org

ATR Creative社のちずぶらりトップページで、表示されている地図のタイル画像が、 http://css3.illustmap.org/tiles/Rumsey5002Japan1897/Rumsey5002Japan1897-0_0_0.jpgのような形でcss3.illustmap.orgが使われています。

プロキシを経由してちずぶらりを動作させた場合、プロキシのアクセスログに残る

ネットワーク中途に私的プロキシを立てて、httpのアクセスログを記録すると、4ドメインへのアクセスログが残ります。
たとえば震災記憶地図だと、
XXX.XXX.XXX.XXX - - [XX/Jun/2014:XX:XX:XX +0000] "GET http://ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com:80/_EQ_takata002.kmz HTTP/1.0" 200 1509011 "-" "EQBurari/3.000.4510 CFNetwork/672.1.14 Darwin/14.0.0"
のような形で、ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com又はods3.illustmap.org サーバへのアクセス記録が残ります。
震災記憶地図以外だと、css3.illustmap.org.s3.amazonaws.com又はcss3.illustmap.org サーバへのアクセス記録が残ります。

これらの手法の組み合わせで、データの取得は4サーバへアクセスしている事が特定できます。

後はちずぶらり上で行った操作とプロキシログ等を比較してURL形式を特定、URL内の共通部分を特定して地図IDを特定

アクセスしているサーバがわかれば、後はちずぶらり上で行った操作と、プロキシログやブラウザのネットワークアナライザを付き合わせれば、どんな操作の時にどんなデータが要求されているかが判ります。
それが判れば、ダウンロードして中身を見てやればデータの役割は判りますし、アプリのバイナリを解析してやれば地図IDの特定も可能です。

ちずぶらりHackersはじめました。

古地図、絵地図を扱うiOSアプリ、ちずぶらりシリーズをハックし倒すサイトを始めました。
同アプリはチーフプロデューサの高橋徹氏が一部オープンデータ化を明言されました。
が、オープンデータとして活用していくためには、データアクセス方法、データ形式の明確化、及びエディタや閲覧アプリのクローンの作成等が必要となってきます。
また、本ブログ運営者であるkochizufanが昔から持っている構想、歴史国土構想OpenTileMap構想4次元GIS構想等とちずぶらりとのシームレスな融合も模索していきたいと考えています。

そういった活動拠点として、本ブログを立ち上げました。
どうぞよろしくお願いいたします。

どこまでできるか判りませんが、主に次のような活動を考えています。

ちずぶらり関連

  • ちずぶらりデータのアクセス方法、データ仕様の解析、解説
  • ちずぶらりデータを可搬にするための各種開発、ハック紹介
  • TMS等既存GISデータをちずぶらりで読み込めるようにするための開発、ハック紹介
  • ちずぶらりエディタ、ちずぶらりアプリ(iOSAndroid、できればWindowsPhone)クローンのオープンソース開発
  • ちずぶらり2.0データ仕様の検討

周辺技術関連

  • 歴史国土、OpenTileMap、ちずぶらり、4次元GIS等の諸構想の再練り直し(統合できそうな構想は統合する等)
  • 各構想のWebエディタ、閲覧アプリ等のオープンソースでの開発

ATR Creativeを解雇される直前に、仲間だと思っていた元同僚に送ったメール

発掘して出てきて、今読んでも涙出てきたので公開します。
一部、家庭の事情も出てきているのでアレですが、別にその時としては乗り切った話なので、その他の部分も名前伏せるのとかはやめてそのまま公開します。

しかし当時の記録としてこれ読むと、最近和解した中川さんとの間でも、中川さんが「〜は知らなかった」と最近言ってたのは明らかに嘘じゃん、今この記録の中で話題に上がってるじゃん、というのがいくつかあるけど、それはそれでもういいかな。
しょせん他人事であれば、誰も正確に事実等覚えていようとしないのだし。

メール内、
徹さん=ATR Creative(元ATR-Promotions MM事業部) チーフプロデューサ、総務省ICT地域アドバイザーの高橋徹
真知さん=ATR Creative 社長、高橋真知氏。高橋徹氏の配偶者。ATR-Promotions時代はMM事業部長。
中川さん=ATR Creative GIS開発リーダー、中川貴滋氏。
吉田さん=ATR Creative社員、吉田耕一郎氏。ATR-Promotionsが経営危機になった際に、一旦解雇されたが、現在復帰。
新堂さん=元ATR-Promotions社員、新堂太士氏。

解雇に至る経緯はこちら。

解雇直前に中川さんに送ったメール内容

ごめん、状況が変わった。
多分独自仕様の開発、みたいなのはできない。
独立とか、ロボ研みたいな不安定な職だと、離婚すると今朝になって突然嫁が言い出した。
東京に戻ってもいいから、ちゃんとした職を探せと。

ちずぶらりに来たのは、当然ちずぶらりがやりたかった事もあるけれど、東京に居た頃、関西に戻りたいとか、関西に戻れば親が助けてくれるから自分も働けるとか、そう嫁が言ったから来た部分もあって、あと息子にまた引っ越しして友達と離れる悲しい思いさせるかもしれないから、と思って関西で自立する道摸索してたけど、職探すなら東京の方が多いと思うので、移るかもしれない。

それとは別に、正直言って、関西に帰りたいと言い出したかと思えば、やっぱり東京に行けと言い出したり、働くと言ってたのに働かなかったり、嫁がリスクとして凄い負担。
子供の事を考えると別れたくはないけど、でもこの先一般勤め以外は絶対認めない、等と言われると手足縛られて子供共々のたれ死になので、そろそろ潮時なのか、というのも感じ始めてる。

という感じなので、俺も自分の事以外は見られそうにない。

ただ、もう無理だという上で一点言わせてもらうと、俺も中川さん、中川さんだけでなく全員が仲間だと思ってた。
一点だけ確認するけど、中川さん達は、1年我慢すればATR-Pの人事制度が変わるから、再結成できるかも、というのは引き続き訂正なくそのまま聞かされてるの?
俺はちょっと前まで聞かされていた、1年後のちずぶらり再結成はない、という温度で聞かされている
中川さんに「もう全部決まってたみたいよ」メールを送る直前の、最後の面談でも、1年間ロボ研に行く、その間ちずぶらりには参加できない、でも1年後に戻れる可能性はありますか?と最終確認したところ、返ってきた返事は「1年後にATR-Pがある保証はありません」という者だった。
「1年後に事業が残ってれば再結成しましょう、でも残ってる保証はないですけど」みたいな言葉なら判るけど、いきなりの「ATR-Pがある保証はない」で、その後「残ってたら一緒に〜」系の言葉もなかった。
俺が突然別仕様作ろうか、と言い出したのもそのせい。
「ちずぶらり」が残ったとしても、今の「仲間」が再結成できる芽がないのであれば、別のところに「再結成」できる場を作りたいと思ったから言い出した話。
もしかしたら俺を排除するために、俺には1年後の再結成はない温度で話してて、他のみんなには今でも再結成できる温度なのかもしれない。
その辺が、昨日Twitterで「情報操作されてるのかな?」と呟いた理由だけど。
(吉田さんも俺は、真知さんに「吉田さんの解雇は決定した。吉田さんにも伝え済み」と聞かされた。
 なので、マジで?と吉田さんにメールして、お互い愚痴り合った。
 でも、昨日の吉田さんのツイート見てると、勘違いだった?みたいな温度のツイートがあって、その後メールしても帰ってこない。
 もしかして嘘情報つかまされて、大塚は嘘を流すという印象をつけられてるんじゃないか、というのを危惧してる)

話を元に戻すけど、
で、仲間が潰れないようにするために、いずれは会社が潰れる危険性はある、と思ったからこそ会社を正道に戻したいと思って俺はずっと辛い思いをして言ってきたし、それを聞き流して好き勝手やってきたのが徹さんだった。
そしていざ会社が潰れそうな局面に直面すると、自分の方に好き勝手する権限がある事を利用して、自分達は残って我々を外に出し、仲間をバラバラにしたのも徹さん
俺はこうなる事は予見してたし(こんなに突然来るとは思ってなかったけど)、仲間を続けたかった、それを潰したのは徹さんなんやで?
それで仲間を潰した元凶が、勝手に選んで残した仲間だけが、俺たちは仲間だ、仲間である事を再確認して頑張っていこう、と言われても、それだったら仲間である事を一方的に断ち切られた側の気持ちはどうなるんだろう?
俺だって仲間だと思ってたよ。
もういっぺん確認するけど、バンドを潰したのは誰
その意味で、中川さんのツイートはすごく悲しかった。
自分で望んだわけでもないのに、もう外に出た俺は仲間じゃない、と言ってるに等しいから。

仲間を大切にするのはいい。
でもね、今の関係はすごく非対称的なの。
仲間と言っても、中川さんと吉田さんがもしどんなに大切な仲間だと思ってても、徹さんが気に入らなければその仲間は切り捨てられる、というそういう関係なわけ。
言わば仲間という定義自体が、対等な関係の自由な結びつきじゃなくて、徹さんという個人によって定義されている、徹さんとの関係で繋がってる状態。
もちろん会社組織なんだから、会社の都合でビジネス上の論理で切られるのはある程度仕方がないところがある。
けど、徹さんはビジネスの論理で話さないから、完全に個人の都合
だから、会社を私物化してると言ってる。
それを何とかしないと、同じ事を何度でも繰り返すで?
その度に、何人もの人生を叩き潰し、悔しい思いをさせる事になるで?
その度に、中川さんは、残る方になれたら、やっぱり仲間を大切にしよう、でずるずると行くん

だから、仲間を本当に大切にしようと思ってるなら、まずこのいびつな関係を正せ
今後も徹さんを仲間だと思うのは構わない、構わないが、仲間だから間違っててもいつか正道に戻ってくれるだろう、と問題視せず黙々と従ってるだけだと、いつまで経っても同じ失敗を繰り返すだけだ。
徹さんの都合で新しい仲間が増えて、仲間が切られて、でもその徹さんが定義した仲間を仲間として受け入れて、ずっと行くつもりなの?
それがおかしいと思うなら、それを正せ。批判しろ。
誰も反対しないから子供みたいに自分の好き勝手やってる徹さんを、そしてそのやり方を甘やかして咎めない真知さんを批判しろ。
俺のやり方が攻撃的過ぎてよくないのであれば、中川さんなりのやり方で、吉田さんなりのやり方で、新堂さんなりのやり方で批判しろ。
誰も批判しないから、あの大きな赤ん坊は延々と増長してる
でも、実は徹さんも裸の王様でしかない。
徹さんも、真知さんすらも本当は契約社員だし、もし何らかの問題が発生した場合、実際の権限は彼らにはない
みんながいう事を聞くから調子に乗ってるけど、みんなが一斉にいう事をきかなくなれば、彼だって考え方を改めざるを得ない
そしてそれができるのは、おそらく今のタイミングしかない。
大きな台風に襲われたものの、なんとかそれが過ぎ去って平穏な状況になれば、そしてたとえば中川さんが反抗しても上田さんにいう事を聞かせればいい、みたいな感じになれば、あの難局を乗り切ったのは自分の采配のおかげだ、とかまた増長するのは判りきってる
だから、今この時、これ以上誰かに反抗されて気分のままに切ってしまうと、自分の好きな事もできなくなる、と徹さんが危機感を感じている時にこそ、反抗しろ
「間違ってる点は正したいです」「なんとか改善できると信じて」と思ってるならば、「いつか」を待つんじゃなくて、今こそ正せ
今は反抗してるのが俺だけだから、その他大勢には支持されてると思ってるから(或いは、人事権を握ってると思い込ませて、反抗すれば辞めさせるぞ、と脅せば済むと思ってるから。実際、俺は脅された訳だし)好き勝手をしている。
それを皆が一斉に徹さんを批判すれば、徹さんだって間違いを認めて考え方を改めざるを得なくなる。

俺はもう徹さんなんかどうでもよくて既に俺の人生を潰した敵だけど、中川さんにとってはそうじゃないのであれば、大事な仲間であるならば、大事な仲間であるからこそ、彼をただせ
それをしないのであれば、仲間を大切に、という言葉に酔ってるだけのただの豚だ。
ロックじゃない

ちずぶらりオープンデータ化表明記念、ちずぶらりデータへのアクセス方法解析結果公開 その1

ATR Creativeの高橋徹さんによって、ちずぶらりデータのオープンデータ化の表明が為されました。

こちらのイベントの場において、ATR Creativeチーフプロデューサ、高橋徹さんによって、ちずぶらりデータのオープンデータ化の表明が為されました。
こちずふぁんこと大塚の質問に答えてのことです*1
すばらしい。パチパチパチ。さすが国の名前でオープンデータを推進する立場の方だけあります。

ただ、とはいっても、ATR Creative社が勝手にコラボレータから預かっているデータを全部オープンデータ化するわけにはいかないので、そこはコラボレータが意思表示した場合に、オープンデータとしてアクセスしてもよいという事にする模様です。
具体的には、同社は今、ちずぶらり部という、コラボレータのための地図データエディタSNSのようなものを作っていて、そこでは震災記憶地図のようにコラボレータが地図を編集し、タグをつけ、編集が終わった地図を公開できるようにするそうなのですが、その際の地図のメタデータとして、コピーライトの部分にオープンデータであると記載した場合、そのデータをオープンデータにするという対応にするそうです*2
それ以外の対応をする予定は特にないとのこと。


地図エディタの上記の部分にオープンデータであると表明した場合、オープンデータになるという仕様だそう。

さっそく、姫路の地図をオープンデータ化してみました。さあ、皆さんお使いください!

それであれば、今同じように地図エディタとして公開されている震災記憶地図でも、オープンデータが作れるはずで、早速やってみました。
テキサス大学パブリックドメインで公開されている、米軍による戦後すぐの日本の都市計画図から、我が故郷姫路の地図を登録して、マッピングしてみました。
もちろん、コピーライトにはCC0、オープンデータの表記。
ついでにタグにもCC0、オープンデータをつけてアピールしてみました。

これで、この地図データは、地図画像だけでなくマッピングポイント等も含め、オープンデータになりました。
さあ、皆さん、ご自由にお使いください!

データへのアクセス方法がわからないと使えるわけないじゃん

使えませんね。
当たり前です。
データへのアクセス方法が提示されていないのですから。
高橋徹さんの示されたオープンデータ化の方式だと、コラボレータがデータをオープンデータ化すると表明しても、データへのアクセス方法がないのです。
いや、もっというと、コピーライトへのオープンデータ記載しても、Web上で地図のメタデータとして表示されないので気付く事もできませんし、タグに書くと表示はされますが、検索はできないのでこれまた気付くのは困難
糅てて加えてデータへのアクセス方法も判らない
これでオープンデータになったと言えるのでしょうか?

データへのアクセス方法が判らないなら、調べればいいじゃない

こうなれば仕方ありません。
全ちずぶらりデータへのアクセス方法を解析した上で、その中でオープンデータ表明されているものだけを自由に使わせてもらうしかありませんね。
アクセスして良いデータだけにアクセスさせる方式ではなく、どのデータにもアクセスできるのだけど、ライセンスで縛る方式です。

似たようなアプローチとしては、国立公文書館がありますね。
国立公文書館も、Webに出ている所蔵物データはほぼ、ライセンス的には自由に利用可能なのですが、高解像度データのアクセス方法は不正アクセス禁止法等には触れない範囲でハックして解析しないと判りません。
同じように、ちずぶらりも、オープンデータ化したお宝を利用可能にするために、データアクセス方法をハックしてしまいましょう

まず結論:

解析手順を書いた所で、興味のない人には興味がないでしょうから、まず結論としてのデータアクセス方法を示します。

地図データ

地図のマッピングデータと、ランドマークピン等の情報が入ったkmlデータ、及びそのランドマーク修飾用のリソース等がアーカイブされたデータです。

http://ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com:80/[地図ID].kmz
又は
http://css3.illustmap.org.s3.amazonaws.com:80/[地図ID].kmz

地図画像タイルデータ

地図をズーム毎にタイル分割した画像データです。

http://ods3.illustmap.org:80/tiles/[地図ID]/[地図ID]-[ズーム]_[X座標]_[Y座標].jpg
又は
http://css3.illustmap.org:80/tiles/[地図ID]/[地図ID]-[ズーム]_[X座標]_[Y座標].jpg

地図画像一括ダウンロードデータ

ズーム毎にタイル分割した画像データを一括読み込みできるsqliteファイルです。

http://ods3.illustmap.org:80/sqlite/MapHistMap[地図ID].sqlite
又は
http://css3.illustmap.org:80/sqlite/MapHistMap[地図ID].sqlite

画像IDの調べ方
  • 震災記憶地図で作ったデータであれば、地図ダウンロード用URLが http://ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com/eqstroly_static.html?e795caac64efa576cf41bda3024b52aa03334384/sup/_EQ_txu-oclc-6565467_1 のような形で示される場合、最後の_EQ_txu-oclc-6565467_1の部分が地図IDです。
  • ネットワーク中途に私的プロキシを立ててちずぶらりを動作させた場合、地図の移動や一括ダウンロード等の操作を行うと、上記形式のURLがアクセスログに残りますが、その中に地図IDが含まれています。
  • iTunesiOSバイスを同期すると、Win/Mac問わず、必ずそのPCの中にアプリのバイナリが記録されます。そのアプリのバイナリはzip解凍等で容易に内部確認できますが、そうすると地図データファイル等が存在するのが判るので、地図IDを取得する事ができます
画像IDや地図データを取得すればできること

地図マッピングデータを入手できれば、そのデータを元にTMSデータを作成したり、いろんな事ができます。
もちろん、アクセス方法が判っても、オープンデータでないデータを公的に使えばライセンス違反ですし、私的利用であっても、ライセンス利用権を得ていないデータ(元データの含まれているちずぶらりを購入したりインストールしていない)を利用する事は、モラル違反です。
使いたい場合は、オープンデータのみにアクセスするか、少なくともデータの所有権を主張できるデータに対してアクセスしましょう。
少なくとも、私が今回作った姫路のデータ、地図ID:_EQ_txu-oclc-6565467_1 については、オープンデータである事を宣言してますので遊び倒してください
地図データのデータ内容分析については、次回の記事以降に掲載します。

  • 震災記憶地図での、地図ひとまとめ

震災記憶地図では、次のようなURLスキームで、作成された地図を追加できます。
eqstroll://od/[地図ID].kmz?sup
これ、odという文字が使われているので、これをcsに変えるとcss3〜系サーバにあるデータも読めるようです。
すると、いろんなちずぶらりに収録されていて、一緒には比べられない地図を、震災記憶地図上でまとめて一緒に見る事ができます。
たとえば、こちずぶらりの平安京地図、京都ちずぶらりの洛内イラスト地図、京都愛の伝説の古地図、御所ぶらりの御所の中の地図は、アプリが違うのでいっぺんに切り替える事はできないはずですが、それぞれの地図IDを調べて、この方法で震災記憶地図に持ってくると、全部いっぺんに楽しむ事ができます。

普通は一緒に見る事のできない地図達の夢のコラボ
大事な事なので何度も書きますが、オープンデータでない地図、及び所有権を主張できない地図に関しては、アクセスしないようにしてください
不正アクセスを防ぐため、ここではぞれぞれの地図についての地図ID公開は差し控えます。

以下は解析方法紹介…まずデータがおかれているサーバを調べてみる

データ取得方法の説明はここまでです。
データの仕様紹介については次回の記事に譲って、以下は上記結果を得た解析方法について説明します。
興味ない方はここまでで問題ありません。

まず解析の手始めに、ちずぶらりデータが置かれているサーバの名前を解析してみます。

震災記憶地図の追加地図の読み込み用URLとして出てくる

震災記憶地図のアプリへの追加地図読み込み用URLは、http://ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com/eqstroly_static.html?e795caac64efa576cf41bda3024b52aa03334384/sup/_EQ_txu-oclc-6565467_1のような形で、ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.comが使われています。

Android版ちずぶらりで、ネットワークがない状態で出てくるエラーメッセージに出てくる

たとえば、延喜式ちずぶらりだと、ネットワークオフで起動した場合、

のような形で、css3.illustmap.orgというサーバ名が出てきて、このコンテンツが同名のサーバの上に置かれている事がわかります。
なお、このURLがわかると、たとえば有料のちずぶらりでも、このhtmlをブラウザでアクセスすれば普通にちずぶらりとして使えてしまいますが、良い子はライセンスされていないデータにはアクセスしないようにしましょう。
html経由でアクセスしたくとも、アクセスしたければ正規のちずぶらりを入手、特に有料のものは対価を支払って、データの所有権を主張できる状態にしてから、アクセスしましょう。

Web版ちずぶらりのデータ要求先がcss3.illustmap.org

ATR Creative社のちずぶらりトップページで、表示されている地図のタイル画像が、 http://css3.illustmap.org/tiles/Rumsey5002Japan1897/Rumsey5002Japan1897-0_0_0.jpgのような形でcss3.illustmap.orgが使われています。

プロキシを経由してちずぶらりを動作させた場合、プロキシのアクセスログに残る

ネットワーク中途に私的プロキシを立てて、httpのアクセスログを記録すると、4ドメインへのアクセスログが残ります。
たとえば震災記憶地図だと、

XXX.XXX.XXX.XXX - - [XX/Jun/2014:XX:XX:XX +0000] "GET http://ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com:80/_EQ_takata002.kmz HTTP/1.0" 200 1509011 "-" "EQBurari/3.000.4510 CFNetwork/672.1.14 Darwin/14.0.0"

のような形で、ods3.illustmap.org.s3.amazonaws.com又はods3.illustmap.org サーバへのアクセス記録が残ります。
震災記憶地図以外だと、css3.illustmap.org.s3.amazonaws.com又はcss3.illustmap.org サーバへのアクセス記録が残ります。

これらの手法の組み合わせで、データの取得は4サーバへアクセスしている事が特定できます。

後はちずぶらり上で行った操作とプロキシログ等を比較してURL形式を特定、URL内の共通部分を特定して地図IDを特定

アクセスしているサーバがわかれば、後はちずぶらり上で行った操作と、プロキシログやブラウザのネットワークアナライザを付き合わせれば、どんな操作の時にどんなデータが要求されているかが判ります。
それが判れば、ダウンロードして中身を見てやればデータの役割は判りますし、アプリのバイナリを解析してやれば地図IDの特定も可能です。

*1:彼の先日の講演は全て音声録音しているので、表明した証拠はあります

*2:彼の先日の講演は全て音声録音しているので、こういう対応にすると述べた証拠はあります

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